ゴールデンウィーク中にあるブログを見つけて、次から次へと読みました。「お茶のいっぷく」というタイトルで、60歳になったばかりのシングルマザーの方が記事を書いています。
夫からの脱出にある真実味
夫のモラハラ、DVなどで辛い思いをされた方ですが、現在はそんな状況から無事に脱出、20代の息子さんと2人で生活しているそうです。ブログには毎日の生活についての細やかなことと同等に、夫のもとから脱出して、息子さんと2人で生活するようになるまでの経緯などもしっかりと書いてあります。
夫婦のことは他人には計り知ることができませんが、ブログを書いていらっしゃる方は貯金が15万円ほどにもかかわらず、逃げるなら今しかないと思い、決行したそうです。これはよほどのことです。一般的にこういうことは用意を周到にしたいと思う人が多いのではないでしょうか。
それにもかかわらず、この方は脱出したのです。読んでいると、真実の強みにグイグイと惹きつけられるのを感じます。
実家についての記事にも共感できる
また、自らの実家がなくなってしまった経緯や高齢のお母様のこともかなり赤裸々に書いています。私にはもう母はいませんが、読んでいると他人事とは思えなくなってしまいます。お母様の介護を巡って兄妹で諍いになったことなども隠していません。
私の母は介護が問題になる前に亡くなってしまいましたが、ブログを読んでいると、こんなこともあるよね、と深く共感できました。この方はとても真面目な人なのだと思います。真面目な人が自分の人生に起こったことを真面目に正面から書いているから、重い内容でも気にならないし、惹きつけられてドンドン記事を読んだのでしょう。
惹かれる原因は共通項?
そしてこのブログを書いている方と私には微妙な共通項があります。年代も近いし(私は今年57歳になります)、実家がなくなったのも同じ、兄妹の中で男の子が溺愛されていたのも同じです。この方はお兄様、私には弟がいましたが、跡取りということでとても大切にされていたのは一緒です。
この様な基礎があると、共感しやすくなるのではないかと思います。ちょっと年代がずれると兄妹間で男の子だけが大切にされたと言っても、それがなぜなのか通じないかもしれませんね。
もっと昔なら、跡取りは大変なことも多いから、せめて子どものうちは…という気持ちがあったのでしょう。しかし、私の実家は跡を取るような家ではありませんでした(父はサラリーマンでした)。だから跡取りだから、といくら溺愛したところで、その後弟が思春期を迎える頃には母もどうしようもなくなってしまったようです。
実家がなくなると言っても、私の実家はとても不便な場所にある分譲団地でした。母が亡くなった後、結婚した弟にとってはジャマでしかなかったのでしょう。売りに出すのも仕方のないことです。
同じ様な体験をしていても、ブログに書かれる文章がまるで違うというのも、私にとってはとても興味深いことです。私の人生もこの方に書いてもらえば、すごいと思えるようになるのかな~、などと考えています。
ちょっと違うところもありますが
ブログを書いている方の息子さんは、受験期にうつを患って、一時期引きこもりになりかけたそうです。とても辛かったでしょうが、大学にも合格したとのことで、これは我が家とは違うなと思わずにはいられません。我が家の次女はもう引きこもって4年になります。
引きこもり問題に関しては、我が家が一歩先を行っているなと思った後、これは先なのか後なのか、わからなくなってしまいました。
人間が生きていると、ある程度同じ体験をするのかもしれません。だから人間同士、学べることがあると思います。
的確な文章が書いてあるブログというのは参考になったり、救いになったりするはずです。ぜひ、一度「お茶のいっぷく」で本当に一服してください。きっと思いの外時間が経ちますから、なるべく忙しくないときが良いですよ。
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