先日、母が使っていたのに私には使いこなせなかったもののことを記事にしました。
考えてみると、ずいぶんいろいろなものを無駄にしました。その上、私は母が使っていなかったものを買って無駄したこともあります。
アイロン台を変えばアイロンかけが上達すると思っていた
それが脚の付いたアイロン台です。母はアイロン台を持っていませんでした。赤ちゃん用の毛布に古くなったシーツを被せて、アイロン台として使っていたのです。
私が中学生になる頃、母が自分のものには自分でアイロンをかけなさいと言って、私も母のアイロン台もどきを使うようになりましたが、私はそれが気に入りませんでした。
母は床にアイロン台もどきを置いて、座ってアイロンをかけていました。脚が付いたアイロン台を使えば、もっと楽にアイロンをかけられると私は考えたのです。また、私はアイロンをかけた部分を台から下ろすことで、シワが寄るのを防げるのではないかとも考えました。硬めの台の方が、キレイにプレスできるようにも思われました。
そこで、結婚して夫にワイシャツのアイロンがけを頼まれると、私はまずアイロン台を買ったのです。
思ったようにはいかなかった
ところが、アイロン台があっても、私のアイロンがけはそれほど喜ばれず、結局夫はノーアイロンのワイシャツを着るか、クリーニング店にお世話になるようになったのです。
夫の親戚が以前クリーニングの取次店をしていましたが、クリーニング工場では大きな機械に挟んでワイシャツをプレスするそうです。とても人間の手でできる技ではないと聞きました。夫は大きなプレス機で仕上げたバリッと硬いワイシャツが好きだったのです。
勝ち目はなかったな~と思うとともに、なんだか悔しい気持ちになって、余計にアイロン台を見るのが嫌になってしまいました。
アイロン台もどきにも良いところがあった!
そうして、納戸にアイロンとアイロン台、それにスプレー式の洗濯のりまでがきちんと収納されて、早30年近くが経とうとしています。スプレー式洗濯のりについては以前にも記事にしました。
アイロン台もすっかり変色してしまったし、今まで数回しか使っていなかったのですから、もう処分します。夫は転職してから、スーツもワイシャツも着ていないのですから(しかもあと少しで退職です)、これから急にアイロンかけが増える心配もありません。
処分をしようと心に決めると、急に母の使っていたアイロン台もどきが優れた品物のように思われてきました。元が毛布とシーツですから、しまう場所に困らないし、使う場所も自由です。床に置くと使いにくかったのなら、テーブルの上に置いて使うこともできたのです(延長コードが必要ですが)。
よほどアイロンかけにこだわる人でなければ、これで充分(元が古い毛布とシーツですから、元手もまったくかかっていません)、母にはこのことがわかっていたのかもしれないな、と思います。