母は使ったのに、私は使えなかったものとは?

生活

今でこそ、ネットでいろいろな人の生活が垣間見られるようになりました。生活に何が必要で、何が必要ないのかは人それぞれで、それは自分で決めても良いのだと、やっとみんながわかったような気がします。

私が結婚した当初は、生活(それも家事)に必要な情報は自分の母親から得られるものが大きかったと思います。特に母親が指導をするのでなくても、なんとなくお母さんがやっていたから私もそうしよう、と思っていたようです。

洗い桶をメチャクチャ汚くしていた私

それで私は何の疑いもなく、キッチンにプラスチック製の洗い桶を用意しました。食器や野菜を洗うとき、また布巾の洗濯に必ず使うと思っていたからです。

結婚後数年経つと、家族の人数が増えるたびに使う食器の数も増えて、毎晩夕食の後片付けは大仕事になっていきました。私は、シンクの中は洗剤で洗っても、洗い桶はそのままシンクの中に伏せてお終いということが多くなりました。

洗剤を使って食器を洗うのに使っているだけなので、そこまで汚れは気にしなくても良いと思っていましたが、新品の洗い桶を用意しても1年も経つと外側がひどく汚れるようになりました。

気づいた時に汚れを落とそうと、ゴシゴシ擦ったときに傷が付くのか、キレイにしようと頑張るほど、一層汚れが付きやすくなるようでした。懲りない私は、今度こそはキレイに使おうと、何回も洗い桶を買い替えましたが、結果はいつも同じで、しまいには私がもっとこまめにキレイにできれば良かったんだ、などと自分を責める考えまでが頭に浮かぶようになりました。

プラスチック製だから駄目なんだ、ステンレス製ならキレイに使えるはずと考えて購入したこともありました。しかし、ステンレス製だからといって、洗い桶は思ったようにキレイなままではいませんでした。頻繁に買い換えるには値段も高いし、プラスチック製のものに比べて、重くて使いにくいと感じることもありました。

こんなに駄目なら、もう使わなければ良いんだ!

頼みの綱だったステンレス製の洗い桶を捨てるとき、今度はどうしようと考えて、もう洗い桶は置かないと決めました。ご飯茶碗などを水につけたいときは、そのものの中に水を入れれば同じことです。食器を漂白したいときは、スプレータイプのものを使えば良いのです。

野菜などを洗う時にどうしても水を溜めたければ、ステンレス製のボウルもあるし、大きな鍋でも代用できそうです。

本当に洗い桶を使わないことにしたときは、なんだか冒険しているようなドキドキした感じを味わいました。実家の母に洗い桶もないなんて、皿洗いがしにくいと文句を言われたこともあります。でも、洗い桶を使わなくなってから、もう20年近く経ちますが、今まで不都合があったことは1度もありませんでした。

代用にしようと考えていたボウルや鍋も、使わないでも済んでいます。

要らないものを捨てるのは常識を捨てるのと同じだったりする

つい最近もネットニュースの記事に、洗い桶を使うか使わないかとありました。

そんなことはどちらでも良い、と言っている人もいましたが、自分の常識を自分で疑える人はあまりいません。洗い桶を使うのが常識になっていると、それを使わないと言うことを考えられないのです。

そして、嫌々無駄な時間を洗い桶の手入れに費やしていたりするのです。ネットの記事でも何でも良いですが、自分の常識と違うことを言ってもらえるのは貴重なことではないでしょうか。『これって、使わなくても良いかも』と気がつけるかもしれません。

自分がお荷物に思っているものを捨てると、本当にスッキリできます。他に私が使えなかったのは、三角コーナー、水切りカゴ、トイレ掃除のブラシです。全部すごく汚くしていて、それについて考えたくないと思う物ばかりでした。今はすべてないので、それを置くスペースだけではなくて、私の心も大変スッキリしています。

でも、私の母は全部使っていたんですよ。病気の父の面倒を見ながら、正社員としてフルタイムで働いていた母でした。昭和の主婦は偉かったんですかね…

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