復職するためには、リワークプログラムが必要だと言われていた夫の弟でしたが、とうとうリワークに行くのが嫌だと会社に伝えたそうです。
これで復職の件は駄目になってしまいました。
私は職場に戻りたいなら、リワークに行かないのはもったいないと思っていましたが、夫はこれで良いと言っています。弟は職場の人間関係が原因で精神の病気になり、休職したわけですが、もとの職場に戻って同じ仕事をしても、同じ結果になると夫は考えたようです。
精神の病気になった自分を受け入れて仕事を探す
それなら、きっぱりと自分の意志で職場に決別して、別の道を探した方が良いというのが夫の意見です。
精神の病気になるのは、環境も影響するでしょうが、その人自身の気質も多分に影響します。それならば、病気を押し込めて無理して仕事を探すより、自分がそういう気質であることを受け入れて、それでも働けるところを探した方が良いと言われ、私もそれには納得しました。
精神の病気を抱えた人、その因子のある人が、自分に合った仕事を探すのは当然のような気もします。体が弱く体力のない人が力仕事を避けるのとそれは変わりがないように思われます。
私はなるべく弟に今まで通りに生活して欲しいとばかり思っていました。こんな考え方ができるのは、やはり実の兄弟だからという気がします。私は夫の意見を聞くまで、そこに思いが至りませんでした。
やはり不安を感じるが…
ただ、そんな仕事がたやすく見つかるとは思えないし、仕事を辞めれば弟は現在住んでいるマンションから引っ越さなくてはなりません。住む場所と新しい仕事を見つけるのは、途方もない大仕事のように思われます。
私も実の弟ではないからと、知らんぷりをするわけにはいきません。この歳になって新たな付き合いが生まれるような不安があります。
しかし、これは私が不安になっても何も進展しないことです。不安になるだけ無駄ですから、なるべくいつもの通りに生活していきたいと思っています。