数日前のことです。夫がグラスが1つもないと騒いでいました。いつも使っているグラスなら目の前にあるじゃないかと思っていたら、もう数年前に破れてしまった小さめの(100mlくらいしか入らない)グラスのことを探していたのです。
もう割れてしまった(しかも数年経っています)と言ったら、6個もあったのに1つもないのかとすごく不愉快な顔をされたので、私も不愉快になりました。それは別に高価なものではなく、しかも6個セットでもありませんでした。
長年使っていれば割れることもある
3個はドーナツ屋さんの景品で3個はテーマパークでお土産に買ったものでした。どちらもキャラクターの顔が印刷されていて、同じ大きさ・形だったため、我が家ではまるでセットのように扱っていました。
どちらも20年近く使ううちに、1つずつ割れてしまいました。確か私だけが割ったのではなかったと記憶しています。60歳近い夫は別にキャラクターが好きなわけではなく、そのグラスの大きさがちょうど良かったと言っていました。日本酒を飲むときに、手のひらに隠れるくらいの大きさが良かったそうです。
しかし、夫はしばらくはそのグラスがなくても平気で生活していたわけです。だから別にそのグラスが必要不可欠だったわけではありません。それなのに自分が気づいた途端に、大声でない!ない!と叫ぶのは、私には納得できませんでしたし、正直言って面倒くさいという思いでいっぱいになりました。
確かに夫は食器をそれほど割らないかもしれませんが、それはひとえに夫が皿を洗わないからです。皿洗いはすべて人に任せておいて、食器が割れたら文句を言うのはルールに違反だと思います。
もし断舎離したいなら、大変だ~!
それにしても、わざと捨てたわけではないのに、グラスがないことでこんなに不愉快になるなら、おちおち断捨離などできないな、と改めて思いました。もし私が捨ててしまったなどと言ったら、きっとすごく文句を言われたでしょう。よく、個人のものを勝手に捨てるのは良くないと言いますが、家族全員で使っていたグラスは誰のものになるのでしょうか。
それをもし断捨離しようとすると、家族全員に確認を取らなくてはならないのでしょうか。これは私にとって、かなり面倒なことです。家族の意見が一致しないから捨てられないものが出てくるかもしれないし、そういうものが積み重なることで、汚部屋が生まれるのかもしれないと思いました。
私自身は、今使っている食器がほとんど夫の祖母が長年溜め込んでいた貰い物ばかりなので、思い入れというものがほぼありません。だから割れても、ああ、残念だったなと思って終わりです。日本は地震国なので、食器とは割れるものだと思っています。
あまりに淡々としていたので、夫も私がグラスを割ったことに気が付かなかったのかもしれないと思うと、少し責任を感じないでもありません。景品のグラスまで割ってしまうなんて、そんなに私は乱暴なのかと思って、それには少々落ち込みました。
家族で生活していると、散らかっているのも問題になりますが、断捨離するのも大変だと思います。世の中に断捨離関連の書籍やTV番組、ブログなどが数多くありますが、断捨離を決行できるのは素晴らしいことなのです。