今朝、夫が朝刊を読んでいて私に「統一教会は本当に怖い。まるで騙すような勧誘の仕方だ」と声をかけてきました。統一教会の友好団体が、まるで大学のサークルのような感じで学生を勧誘。人間関係を作ってから、入信させることがいろいろな大学で問題になっているという記事が載っていたのです。
30年前の母校でも問題になっていた
私はその話に聞き覚えがありました。今から30数年前の大学時代、校内で度々警告が発せられていたのが、「原理研究会」という団体でした。注意喚起のビラがあちこちに貼られていたのを今でも覚えています。
当大学と原理研究会は一切関係ありません。サークルの勧誘のようですが、原理研究会は宗教団体です。話を聞いてはいけません!どうかご注意ください。
ビラはこんな内容だったと思います。確かに春先、校内を1人で歩いていると、やたらとサークルの勧誘という名目で話しかけられました。そんなときに、宗教の勧誘が混ざっていても、気が付かずに話を聞いてしまうことがあるかもしれません。当時の私はちょっと気味が悪いなとは思いましたが、それ以上のことは考えませんでした。
まだ霊感商法などという言葉も知らなかったし、危機感が少なかったのでしょう。しかし、朝刊の記事をよく読んでみると、そこには「原理研究会」の文字が…今さらですが、ジワジワと怖くなってきました。
大学生活は自由で孤独?
今でもそうですが、当時の私はなかなかに孤独な存在だったと思います。まったく話し相手もいないというほどではないものの、クラスのない大学というものに馴染めないでいました。サークルに入れば、また違うかも、と思いましたが、束縛されるのは嫌だし、長距離通学で通うのが精一杯。そして、休日はアルバイトをするのが進学の条件でした。
私は、これ以上予定を詰め込むと疲れるよね~、と始めから大学生活の可能性を諦めるような人間だったのです。そんな私に原理研究会の人が、もし話しかけてくれたら、話を聞いてしまったかもしれません。
統一教会の被害は他人事ではない
統一教会の被害って、本当に他人事ではないのだと実感しました。それにしても、かなり昔から統一教会は地道に(?)活動しているわけです。見当外れな感想かもしれませんが、すごいな~と思わずにはいられません。それだけの年数をかけ、人手をかけていれば、かなり立派な良いこともできそうですが、そうはいかないのでしょうか。
今50~60代の皆さん、学生時代に原理研究会が話題になったことはありませんか?改めて統一教会の被害は他人事ではないことが実感できますね。昔の体験を話すことで、誰かが被害に合わずに済むかもしれません。
結果として原理研究会の人が私に話しかけてくることはありませんでした。原理研究会が持ちかけてくる、ボランティアとかバレーボール大会などはすべて私の苦手とすることでした。やはり勧誘する以上、向こうも人を見ていたのかもしれないですね。