最近、年齢のせいか失敗することが増えた私。先日は失敗をしてもカバーできるように工夫していきたいという内容の記事を書きました。
気をつけていても、年齢を重ねるとどうしても忘れてしまうことや、できなくなることが増えるでしょう。だから失敗も増えると考えて、それをカバーする方法を考えた方が建設的ではないかと思ったのです。
カバーできない失敗もあると痛感
しかし、今月の10日には、カバーできない失敗をした人のニュースに触れて複雑な気持ちになりました。岡山県津山市で53歳の女性が孫を車内に取り残し、熱中症で亡くなってしまったのです。
保育園への送迎を頼まれた女性は孫を自分の車に乗せましたが、保育園に送るのを忘れたまま出勤、9時間近く放置してしまいました。孫は女性の長女の子どもで、その日女性は自分で長女の家に行き、孫を預かっています。
女性の長女は出産をひかえており、女性は献身的に長女を支えていたといいます。そんな女性が預かっておいて保育園に送るのを忘れたとは、不思議としか言いようがありません。
夫は「この女性、何か隠しているんじゃない？自分で預かって車に乗せたんだから、保育園に送るのを忘れるわけないよ。何か言えないことがあるんだ」などと言っています。
確かに夫の言う通りなのかもしれません。しかし、私は自分が今までいろいろな失敗をしたときのことを思い出すと、女性の言い分も真実かもしれないと思うのです。普段なら決して忘れないことを忘れる、決してしないことを無意識にしてしまう、失敗するときってそんなものです。
失敗しないためにも原因の解明を
解凍しすぎたホッケは何とかして食べれば良いですが、失われた命はもう帰ってきません。後からカバーすることはできないのです。
命に関することだけは、最初から失敗しない工夫をしておく必要がありますが、そのためにも、なぜ女性が孫を保育園に送り忘れたのか、その原因を解明することが必要になってくるでしょう。
ぜひ、原因を解明したら広く周知して欲しいです。そして工夫ができるのだと思いたいです。そうすることで、多くの中高年が「大丈夫、まだやれる」と明るい希望を持てるようになるはずです。
また、保育園や幼稚園のような施設ではぜひ、子どもがいない場合の安否確認を行って欲しいです。私の学生時代は、中学生くらいでも無断欠席していると必ず自宅に電話がかかってきたと記憶しています。当然、保育園や幼稚園でもそのようなことが行われていると思っていましたが、実は違ったんですね。
幼い子どもの場合は、親がすべてを把握していると思われているのかもしれませんが、このような事故が多発している現在、電話1本でそれが防げるのなら安いものだと思います。
それにしてもなんで忘れちゃったんだろうな…考えると怖いし苦しいですが、亡くなった本人が一番苦しかったでしょう。それから出産をひかえているお母さんも。これは他人事ではありません。自分もいつかこんな失敗をするかもしれないと思って、この事件を見守って行きたいと考えています。
よろしくお願いします。
