7月7日は東京都知事選挙の日なので、ここ数日NHKでは早朝から立候補者の政見放送をしています。普段見ているニュース番組に組み込まれているため、否応無しに見ているのですが、ちょっとおもしろいな~と思うことがありました。
NHK党の政見放送はみんな同じ!
それは「NHKから国民を守る党(以下NHK党)」という政党からの立候補者の演説です。この党からはかなり多くの人(24人だそうです)が都知事に立候補しているのですが、誰もがほとんど同じ内容の演説をしています。
- 内容は候補者のポスターを貼る掲示板の設置は資金の無駄遣いであるから辞めるべきだ
- NHKは受信料未払の人(国民の22%・国会議員にも未払の人がいるそうです)には何の措置もとらず、払っている人の受信料に上乗せをしているから、受信料を払うべきではない
私が心に残ったのはこの2点です。まあ、この2点が実現すれば、かなりの金額が節約でき、国民の生活も多少は守られると言うことでしょう。
この2点を私たちの心に刻みつけるために、NHK党の皆さんはあえて同じ文章を公共の電波を使って流しているのかもしれません。
私自身はNHKをそれほどの脅威とは思っておらず、何も守ってもらわなくても…と感じていますが、NHK党ではNHKの大きな闇を把握しており、私が考えているよりもNHKの解体が大きな意味を持っているのかもしれません。
みんな同じことを言っているのに
まあ、そこのところは私には真偽の測りようがありませんが、私が面白いと思ったのは彼らの主張の内容だけではなく、同じことを言っていても、人によってずいぶんと雰囲気が違うところです。
軽薄で信用ならないと感じる人もいれば、いやこの人の言うことには一理あると感じる人もいるのです。よくいくら正しいことを言ってても、言い方が悪いとまったく相手に届かない、などと言われています。
まあ、そうなんだろうなとは思っていましたが、今回生まれて始めて合点がいきました。内容はもちろん大切ですが、まずは言い方。これが不味いと聞いている人が心を閉ざしかねません。
これからどうなる?
NHK党はこれからどうなるのかと思っていますが、いつかはNHKのスクランブル放送が実現するのでしょうか。本当にNHKを視聴しない人は受信料を払わなくても良くなれば、それは歓迎すべきことですよね?
私は学生時代、友人のアパートにいたところ、たまたま受信料を集金に来ていた職員に出くわしたことがあります。一人暮らしで厳しい生活をしている学生からも取り立てるんだ…と半ば呆れてしまいました。
最近は学生さんは免除します、と放送しているのを目にしますが、何を今更と思わないでもありません。こんなことを言っているとNHK党寄りだと思われそうですが、同じようなことを考えている人はたくさんいるような気がします。
それなのにNHK党を胡散臭いと思うのはなぜでしょう?やはり言い方でしょうか。