何の鳴き声だろうと、呑気に考えていたらまさかのアライグマ!どうしたら良いのか悩ましい

生活

昨日から聞き覚えのない甲高い鳴き声が聞こえてきます。私の耳にはキュルキュルというふうに聞こえるので、何の鳥だろうと考えていたのです。我が家の裏には夫が子どもの頃に建てた2階建ての倉庫があり、その屋根の辺りから聞こえるようなので、余計に鳥だと思い込んでいました。

鳴き声の主は鳥ではなかった

ところが今朝、隣人にこんなことを言われました。

ゆみこねこさんの家の敷地内に何かいるようだよ。タヌキかアライグマだな。

我が家と隣家の境には水路が流れていますが、そこに1匹の小動物がいて、かなり激しく鳴いていました。水路は周りよりも一段低くなっているため、上がれないようでした。小動物はテレビでもおなじみのアライグマで、まだ幼いようでした。

その鳴き声が昨日私が聞いていたものとまったく同じだったのです。どうやら我が家の倉庫が巣になり、目の前の幼いアライグマは何かの理由で親やきょうだいとはぐれてしまったのでしょう。

1回は市役所に電話をしようと思いましたが、調べてみると市役所では罠を貸してくれるだけで、捕獲の手伝いなどはやっていません。それなら連絡しても仕方がないと思いました。とりあえず、水路(ほとんど水はないため、すぐに溺れる心配はありませんでしたが…)から上がりたがっていたようなので、捕虫網ですくい上げて地面に置いてやりました。

しかし、アライグマはどこに行くでもなく、同じところをグルグルと回ったあげく、再び水路に落ちてしまいました。落ちたのを知っていて放っておくわけにもいかず、私はもう一度捕虫網でアライグマをすくい上げ、地面に置いてすぐに家の中に入りました。ずっとアライグマを見張っているわけにもいきませんから。

しばらく様々な方角から鳴き声が聞こえてきましたが、それが段々と遠くなり、今はまったく聞こえない状態です。どうやらアライグマは我が家の敷地内から出ていったようなのです。

しかし、出ていった先で見つけた人が困るだろうと思うと、何だか今も気持ちが落ち着きません。それにアライグマの巣があるであろう、我が家の倉庫も何とかしなくては(つまり解体する)いけないでしょう。祖母の住んでいた母屋を解体するのにも、時間と費用がかかりました。またも高額な費用がかかるのだ思うと、今からどうしたら良いのかと頭を抱えたくなります。

あのアニメやその他諸々を恨みたい

日本でアライグマが増えたのは、あるアニメ作品にアライグマが登場したからだそうです。そのかわいさにペットにしたいと言う人が増えたのですが、結局飼いきれなくなり、捨てられたアライグマが繁殖、野生化して今は人家に侵入したり、畑の野菜を食い荒らす害獣となっています。

私もそのアニメ作品はリアルタイムで見ていましたが、アライグマを飼いたいと思った人たちはちゃんと最後まで見たのかと疑問を感じています。確かに主人公の少年は親を亡くしたアライグマを飼いますが、最終的にはアライグマの性質上(近所の鶏を殺したりしたんだったと思う)飼うのは無理と悟り、離れ小島にアライグマを放ちます。

つまりアニメではどんなにかわいくても、野生動物と人間は相容れないことがあるのだというメッセージを発信しているのです。アニメを見るならちゃんと見て欲しかったです。ちゃんと見ずに、無責任にアライグマを飼った人たちのツケが今私たちに回ってきているんだと思うと、とても嫌な気持ちになります。

そして大きな影響を与えたアニメとして、制作者もしくはテレビ局が無責任にアライグマを飼うべきではないと注意喚起をするべきでした。

もちろん、アライグマを売った人も同罪です。アライグマは、ペットにするのが難しい動物だとわかっていても売った人がいたのでしょう。アライグマの売買からは、お金さえ儲かれば後のことは知らないよという姿勢がよくわかります。

古い建物は気をつけて

アライグマに罪はありませんが、もし放置しておくと他の家にも迷惑がかかります(まあ、我が家も被害者ではあるのですが)。だから何らかの対応をすることになるでしょう。

敷地内に古い倉庫や車庫、家屋がそのままだという方も多いかもしれません。解体には費用がかかるし、解体してしまうと固定資産税が上がるなどのデメリットがあるからです。

しかし、古い建物は思わぬトラブルの発端になることもあります。地震や火事も心配です。ぜひ、頻繁に見回るなど対策をしてトラブルを回避してください。今私はアライグマの鳴き声を聞くだけで、胸が苦しくなっています…

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