小さな街の小さな病院の待合室・いろいろな人がいていろいろなことを感じる

近くに欲しい頼りになる病院 生活

8月から月に1度近所の内科の医院に行って薬をもらってくるようになりました。8月まで私は定期的な服薬はしていなかったので、ずいぶんと生活が変わってしまったような気がしています。今日は待合室に座っていたところ、近くに座っていた老婦人が何回も同じことを繰り返して言っているのに気が付きました。

待合室にはいろいろな人たちがいる

「私、血圧の値は良いのよ。だから長生きできるかしら」

この言葉を何十回も繰り返す老婦人に、隣に座っていた息子と思しき男性が「うん、うん」と返事をしていたのです。物言いに特におかしなところは有りませんでしたが、回数が尋常ではないほど多かったので、認知症なのだなと思わざるを得ませんでした。

私が見たところ、その老婦人は80歳を超えているようでした。私からすると彼女はすでに長生きをしています。しかし、彼女の頭の中は自分が長生きできるかどうかでいっぱいのようでした。もしかすると彼女は自分が老婦人だと思っていないのかもしれません。

もし、私が彼女の年齢になり、認知症の症状が出てきたら、一体どんなことで頭がいっぱいになるのか、興味深いことだと思いました。今の状態でそれがわかっていたら、何とか解消して安らかな老後を過ごせるかもしれません。

夫の祖母も自分の息子や娘を早くに失ったせいか、家族に愛されて暮らしたいという思いがとても強いようでした。家族に愛されたい思いが強すぎて、私や夫は戸惑うばかりでしたが(私や夫は所詮は孫ですから、祖母の思うような密接な関係を築くことができませんでした)、こんなことも自分で予めわかっていれば、何とか他に心の拠り所を見つけて安らかな生活ができたのかもしれません。

通院の楽しみは人間観察?

そんなことを考えていたら、老婦人は私よりも先に呼ばれて診察室へと消えていきました。元気な女医さんの大きな声が聞こえてきました。

「コレステロールも中性脂肪も血圧もすべて正常ですよ。どこも悪いところはありません」

老婦人の望みは叶いそうです。コレステロールが正常なんて、今の私には羨ましいです。息子さんは大変でしょうが、彼は終始、柳が風を受けているような態度でした。余計なことは言わず、ただうなずいているだけ。それができるのですから、きっと老婦人ともうまくやっていけるのでしょう。

人間観察は悪趣味かもしれませんが、面倒な通院です。これくらいはやらないと、正直やっていられないという気持ちになります。今回も5種類の薬を手に入れて無事に通院は終わりました。薬を見ると1カ月が始まったと思えるようになりました。私はどんなことを気にして年を取っていくのか、見つけられれば良いな~、と思っていますが、うまくいくでしょうか。

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