私はクラウドソーシングでライターの仕事をしています。
ネットには同じ仕事をして、月に10万円も稼ぐ専業主婦の記事が存在します。その記事は普通の文章が書ければ、誰でもそれくらいは稼げます、自分を安売りしないために1文字1円以下(ライターの書く文章は1文字いくらで賃金が支払われます)の仕事は引き受けてはダメ、などと書かれています。
私は1文字1円以上の仕事には、めったにお目にかかれないし、そんな仕事を見つけたところで採用されたことがありません。現在の仕事は1年以上取り組んできたために、仕事先が賃上げをしてくれて、1文字0.9円にしてくれました。
それでも賃金が月に5万円を超すことがあります。かつて私はパートに出て、すぐに挫折しましたが、その時の賃金が時給800円、1日4時間、週に3日の勤務で月に5万円ほどでしたから、今の状態には満足しています。
自分を変えて稼ごうとしたけど…
今の状態になる前は、もっと安い仕事もしてきました。そして安い仕事のときの方が、私の書く文章についてもいろいろと指摘されました。堅苦しい文章だといわれて、直そうと工夫をすると今度はわかりにくい、とダメ出しを受けるということの繰り返しでした。
何回かムダなあがきをしてみて、結局人は自分の喋り方でしか喋れないということがよくわかりました。急に人の言葉で喋ろうとしても無理なのです。今の仕事先では、私の言葉を大切にしてくれます。ほとんど訂正を要求されることはありません。自分の言葉でよいので、私はのびのびと文章を書くことができます。
文章を書くことが楽しくなり、ライターの仕事は私に生きがいを与えてくれるようになりました。
よく新しいことを始めるためには、自分を変えなくちゃ、などといわれますが、今の自分を受け入れてくれる環境や人を求めるのもアリなのではないか、と私は考えるようになりました。
もし自分を変えられたら達成感があるでしょうが、今の自分を受け入れてもらえたらそこには幸福感があるのではないでしょうか。
自分を変えるのではなく、受け入れてもらう
生きていて、何かうまく行かないときは、自分を受け入れてくれる環境や人を求めて、動いてみるのもよいかもしれません。せっかく今まで築いてきた自分を変えるのは、もう少し後でもよいかもしれませんよ。
私はクラウドソーシングは、仕事といえるのかと疑問に思っていましたが、地道に取り組んでみると、外に仕事に出るのと同じくらいに気づきがあることがわかりました。
誰でも元手がいらなくて、すぐに始められるクラウドソーシング、仕事の内容はライティングだけではありません。1度やってみてはいかがでしょうか。