新型コロナウイルス

新型コロナウイルス コロナ

昨日テレビを見ていたら、10~30代の若い世代が自分でも気付かないうちに、感染源になっている可能性があると報道していました。

症状が出ないのに陽性である怖さ

確かに報道が過熱しだした頃から、症状がなくても陽性のことがあり、人に感染させる怖れがあるとはいわれていました。そのときも、私は自分が気が付かないうちに相手にウイルスを感染させて、命を脅かす危険があることが怖いと思っていました。

ただ、当時はこのウイルスによる感染症が、日本で流行するにはまだ時間がかかるだろうし、もしかすると流行する前に制圧できるのではないかと思っていました。でも、それはかなり楽観的な見方だったようです。

怖いものにこそ、きちんとした根拠が欲しい

だからこのウイルスが日本中に蔓延する前に、何とかしなくてはいけない、と思っていることはよくわかりますが、公共の電波で、政府の専門家会議の人たちが発言するからには、多少なりとも根拠のあることをいって欲しかったです。

せめて若者にウイルス検査を行って、症状が出ていなくても陽性の人がこれだけいました、と示すくらいのことはできなかったのでしょうか。それもせずに、いきなり可能性があるというだけの話で、若者の行動を制限するのはいかがなものかと思わされました。

この前は子どもを隔離し、今回は若者を隔離しようとしているようですが、この世の中はすべてつながっています。子どもだけ、若者だけでこの世に存在しているわけではなく、いろいろなつながりがありますから、1つの世代だけを狙い撃ちしてもあまり意味がないように思うのですが、本当はどうなのでしょうか。

ウイルスの流行を防ぐためには、他社と接触しないことが一番良いのは私にもわかります。ただ、それを徹底しようとしても、不可能ではないかと思うのです。人間が一切他社との関わりを断って、1つの場所だけにじっとしているのには限りがあるはずです。それを徹底しようとすればするほど、ほかの不都合が起こってくるでしょう。クルーズ船から下船できなかった人たちが、ストレスを抱え、持病が悪化したり、体調をくずす人が多かったのは記憶に新しいですね。

早くウイルス検査が受けられるように

でも、自分がウイルス検査の結果、陽性ならたとえ症状が出ていなくても、人は責任感から感染を助長するような行動は慎むはずです。だから、今必要なのは誰でもウイルス検査を受けられるような環境づくりです。

肺炎の症状が出ていて、心当たりもあるのに、渡航歴がないからという理由だけで検査が拒否されるようなままでは、いくら子どもや若者を隔離したところで流行は防げないのではないでしょうか。新型コロナウイルスによる肺炎を普通の肺炎として扱っていては、決して流行は避けられないでしょう。

どうか元の生活に戻れますように

学校が休校になったことで起こっている様々な影響に加えて、今度は若者の行動の自粛要請で一層人々の心は荒れてしまいそうです。そして、頼みの綱のマスクや消毒液が不足していること、さらには関係ないはずのトイレットペーパーやティッシュペーパーの不足などが私たちの心に追い打ちをかけているようです。

あまりにも影響が強いと、流行が収束してからも、もとに戻れないことが出てくるようで不安になります。急な休校で子どもを1人で残しておけないから、と休みをもらおうとしたら退職を促された人、売り上げが減って経営破綻してしまった企業、クルーズ船から下りられずに缶詰状態になった後に、差別を受けるのではないかと心配している人、どの人の心にもかなり深い傷跡が残ってしまったのではないか、と思うととても心配です。

誰もがみな、無事に元の生活に戻れることを願ってやみません。そのためには、1日も早いウイルス検査の実施が望まれます。政府は思い付きを突然話して、人々を混乱させているときではないと思います。

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