昨日のお昼にテレビを見ていたら、ニュース速報が流れました。東京都内のコロナの感染者が100人を超える見込みだという事でした。
検査能力が上がったのか？
最近はまったく感染者が減らないので、私は少し怖くなっていました。でも、この100人というのは、本当にこのまま受け取ってもよい数字なのでしょうか。
以前、日本のPCR検査数の少なさは、海外でも驚かれるほどでした。コロナになったかもしれないと思っても、検査をするまでのハードルが高すぎるとしょっちゅう報道されていました。
今は検査を受ける人が増えているから、感染が判明する人も増えるのかもしれませんが、もしもそうなら検査能力が上がったということでこれはとても良いことです。それなのに、一向に報道では検査能力が上がったから感染者数が増えたとは言いません（検査を受ける人が増えたとは言っていますが、なぜ増えたのかと疑問に思います。そして、なぜ本日は〇〇人が検査を受けて、そのうちの▲▲人が陽性でしたと言わないのでしょうか。ただ数字を言われても、私たちはどう受け取れば良いのでしょうか）。
お願いするばかりでは溝ができてしまう
政府からは皆さんの協力が必要です、十分に警戒しながら経済活動を行ってくださいなどの文言が繰り返されるばかりです。協力できる人はとっくに協力しているはずです。政府が出すのは要請で、あくまでも国民へのお願いです。コロナを怖がっている人、危機感を抱いている人はとことん協力するでしょう。
しかし、気にしない人は行動を変えようとしないでしょう。そこで同じ立場のはずの国民の感情に差ができてしまいます。
真面目に協力する人は『私はこんなに協力しているのに、のんきに遊びに行く人がいる』と感じたことでしょう。この感情が自粛警察を作ったのかもしれません。
逆にコロナをそれほど気にしていない人は『大げさに騒ぐ人がいて、本当に嫌な気分だ。私のことは放っておいて欲しい』と感じたことでしょう。この感情に任せて行動して、コロナに感染した人もいたかもしれません。
どちらの言い分も間違っているとは思いません。どちらも間違いではないので、両者は後に引かないでしょう。このままでは感染を防ぐこともできなければ、国民の中に深い溝ができてしまうと思います。
どうせなら国民すべてを検査して欲しい
しかしいくら気にしない人でも、PCR検査を受けて陽性だったらどうでしょうか。自分は無症状でも人に感染させる可能性があるなら、行動を自粛するはずです。検査の結果は目に見えます。コロナを気にする人、しない人の両方が納得します。検査能力が上がったのなら、ぜひ無症状の一般市民の検査もしてもらいたいものです。
無症状でも陽性反応が出る人の数が正確につかめれば、コロナの姿がもっとハッキリ見えてくるのではないでしょうか。
今まで状況は変わっていなかったのか
今ではインフルエンザになっても必ず検査が行われ、誰でも検査結果を元に会社や学校を休んでいるはずです。検査もできないような病気は立ち向かいようがありません。よほどの重症でなければ、自分がコロナにかかったことを認めない人も多いでしょう。
今は感染者が増えたと言って騒いでいますが、実は検査ができていなかっただけで、状態はずっと変わっていなかったのかもしれません。今まで実情を知らずにいたのなら、その方がもっと怖いことだと思います。
本当に感染者数は増えているのでしょうか？実はずっと前からこれくらいはいたのではないでしょうか。
