同居の難しさについて

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もっちんさんという方のブログを読んでいたら、「敷地内同居の難点~色々あるんです」という記事がありました。私も敷地内同居をしていたので、親しみの気持ちから読みました。

私もしていた敷地内同居

していた、と過去形で書いたのはすでに同居は終わっているからです。夫は早くに両親を亡くしたため、私たち家族と敷地内同居をしたのは、夫の弟と祖母でした。祖母は20年以上前に亡くなり、一緒に住んでいた弟は仕事の都合で一人暮らしをすることになり、出ていきました。

もともと住んでいた家が築100年以上という古いものだったので、誰もいなくなった途端に家は荒れ果ててしまいました。しばらくは踏ん切りがつかなかったのですが、大きな地震などがあったら倒壊するのではないかという不安もあり、今から5年ほど前に解体してしまいました。

私が祖母たちと暮らしたのは全部で5年ほどでした。だから偉そうに言えないのですが、敷地内同居は確かに難しいと思います。私は一応は同居しているのだから、敷地内に住んでいる人はみな家族だと思っていました。でも、夜遅くや朝早くに義理の家族に黙って家に入ってこられると、嫌だなと思いました。

家族の家だから黙って入って良い?

自分が嫌だと思うだけなら個人の主観の問題で、私が考え方を変えれば良かったのかもしれません。でも、今のご時世では黙って家に入ってこられるのは怖いことです。かつての私のように、防犯のためにドアの鍵をかけたいけど、義理の家族がいつ来るかわからないからかけられないというのでは本当に物騒だと思います。

祖母は亡くなる直前には、色々なことに対して不安が強くなり、私が少しでも鍵をかけているのがわかると、大声で名前を呼びながら家の周りをウロウロしたりしていました。同居をしているのに、自由に行き来ができないのは祖母にとって大きなストレスになったようです。

相手の家に入る・入らない問題は、お互いに大きかったと思います。

何かあっても気が付かない

また、祖母が玄関で転んで腰を強打してしまい、動けなくなっていたとき、私はまったく気が付きませんでした。祖母は大声で私に助けを求めていたそうです。

夫の実家は昔は農家を営んでおり、敷地がとても広いのです。祖母の家と私たち家族の家はくっついて建っているわけではなく、老人が叫んだところでまるで聞こえませんでした。

なまじ同居していると思っていたため、私も気が付かなくて本当にかわいそうだったと罪の意識が出てしまいました。今は四六時中見張っているのでない限り、仕方のないことだったと思っています。

敷地内同居の苦労はあるけど

1件の家で完全な同居をしている人には色々な苦労があるでしょう。ですが敷地内同居ならではの苦労もやはりあるのです。

紹介したようなデメリットがあるし、義理の家族ともなかなか慣れないような気がします。これは家が別な分、完全な同居をしている人よりも時間がかかると思っていた方が良いかもしれません。

敷地内同居は家を建ててしまっているだけに、うまくいかなくても解消するという考えにはなりにくいでしょう。その分追い詰められてしまうこともあるかもしれません。もっちんさんももし夫が亡くなったら、ここに住んでいる意味がなくなるのではないかと心配しています。

私も敷地内同居を始めたころ、ここでは私以外は全員血がつながっているんだな…などと考えて孤独になったことがありました。

いつかは慣れるかも

でも、夫は妻より先に亡くなるとは限りません。一緒になんだかんだと生活していくうちに、気がついたら敷地内同居に慣れているかもしれません。慣れないこともあるかもしれませんが、その場合は何か大きな問題が起きているはずです。積極的に問題解決に乗り出すべきです。

私の実感だと、自分で慣れたかどうか気にしているうちは、結構緊張して生活していたと思います。気がついたら、夫の実家だということを気にしなくなっていました(10年以上はかかったと思います)。

結婚して30年近いために、私の実家はなくなってしまいました(両親は他界、弟は結婚)。ほかに行き場所がないせいか、この場所が好きとか嫌いとかではなく(つまり好きではないということですが)、もうここが自分の住む場所になっているようです。

私は同居したのが祖母で、期間も短かったのでのんきなことが言えるのかもしれませんね。

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