子どもの頃から、虫歯に悩まされてきました。私は前歯はとても歯並びがよいので、若い頃はよくキレイな歯だと人から褒められていましたが、奥歯は虫歯でいっぱいでした。
昔はみんな歯磨きができていなかった?
私が子どもの頃は、仕上げ磨きという発想はまだなかったようで、幼稚園にあがる頃から歯は自分で磨くものでした。それがお姉さんになった証拠のようで、誇らしく思ったのを今でもよく覚えています。
正しい歯磨きの知識は、親にもなかったようで(それは後年、母が自分でもいっていました)、ただやみくもにきちんと磨け、と命令されていました。自分では精一杯、きちんと磨いているつもりなのに、なぜか虫歯になるのが不思議で、直接歯医者さんに聞いたこともあります。
「どうすれば、虫歯にならないように、歯磨きができるんですか?」という私の問に歯医者さんは(昭和40年代の前半に、すでにお爺さんだったように思えた人でした)、一言「力を入れて磨くように」といっただけでした。
1度削ると、一生の付き合い
私が高校生の頃には、学校に歯科衛生士が訪問して、正しい方法を教えてくれるようになりました。その頃からは頻繁に虫歯になることもなくなりましたが、1度削って詰め物をした歯が、また虫歯になるようになりました。それは忘れた頃に、詰め物が取れることで発覚します。
私の場合、ただ詰め物がとれるということはなく、中で虫歯が悪化して、詰め物があわなくなり、取れてしまうようでした。
毎年ということはなく、数年に1回ずつ詰め物が取れると、虫歯を削り直して詰め直すことが続きました。私の虫歯は本数は変わっていませんが、ドンドン大きくなっているのです。
そして先日、またまた奥歯の詰め物が取れてしまいました。いつもは歯の詰め物のことなど考えていませんから、完全に油断しています。何も考えず、朝食の食パンを食べていたら、口の中で金属がガチッというのです。本当に不愉快で、しかもがっかりします。世の中には大変な状況の人がたくさんいるのだから、歯の詰め物が取れたくらいで、がっかりしてはいけないと思っても、やはりがっかりします。
しかし私の母は、40代で半分は入れ歯でした(生きていれば、84歳です)。歯槽膿漏(今でいう歯周病)で歯がグラグラになったときに、歯医者さんに土台がダメになったんだから、もう無理だといわれて、歯を抜かれてしまったということでした。それに比べれば、私はかろうじてすべて自分の歯ですから、やはり文句をいうのは申し訳ないような気がします。
虫歯になる前に歯医者さんに行こう!
でも、やはり今の私の歯の状態は、そんなによいとは思えません。だから、子どもたちの仕上げ磨きには精魂込めました。彼女たちは2人共20代になりましたが、ひどい虫歯にはなっていません。つまりほとんど歯に詰め物などありません。
私の経験では1度削って詰め物をしたら、そこから虫歯との戦いが一生続きます。
虫歯にならないように、というのは歯を削って詰め物をしないように、ということと同義だと思います。このブログを読んだ人がすべて、自分の歯や子どもの歯を大切にして欲しいです。
今は軽度の虫歯ならほとんど削りません。詰め物をしないで済みますから、虫歯とのいたちごっこをしないでも済みます。
それには、歯医者さんで定期的な検診を受けることが大切です。大人なら歯石を定期的に取ってもらうことが虫歯の予防につながりますし、子どもならフッ素塗布やシーラント(歯の溝を樹脂で埋めること)などの手段があります。なにより虫歯になったときに、いち早く見つけられます。歯医者さんは虫歯になってから行くところではなく、虫歯にならないように行くところになったのです。
私自身は今月の28日に予約が取れたので、歯医者さんに行ってきます。とても評判がよい歯医者さんなので、随分と先になってしまいました(今日はまだ11月19日です)。