部屋探しの始まり

アパート 家族

昨日、夫の弟が約束通り我が家にやって来ました。今住んでいるのは会社の借り上げ社宅なので、仕事を辞めると同時に出ていかなければなりません。その期限は来月末なのです。もっと前からやっておけよ、という話ではあります。

約束の時間は午前11時でしたが、彼は最寄り駅から電話してきたのは、まだ9時頃でした。

我が家に来るだけでも大変

弟の住む新宿から我が家まで、電車に乗っているだけでも1時間かかりますから、弟の部屋から駅まで歩く時間などを入れると朝かなり早い時間に家を出たのでしょう。聞いてみると前の晩にほとんど眠れなかったために、弟は家を出る時間を早くしたようです。

下手に眠って寝過ごしてしまうことを怖れたのでしょう。弟は実際に口には出しませんでしたが、夫との約束が心の負担になったようです。脳梗塞のリハビリが終わってから、引きこもって生活していた弟にとって、1時間以上も電車に乗って出かけなくてはならないというのは、私が思う以上に大変なことなのでしょう。

我が家の次女(引きこもり・25歳)も歯医者や美容室の予約をしただけで、前の晩に「ちゃんと行けるかな」とか「寝過ごしたらどうしよう」などと考えてしまい、まったく眠れなくなると言っていました。

同じような状況になる人には、やはり共通点があるのだと思うと、少し弟に親しみを感じましたが、我が家に到着した気の緩みで、椅子に座ったままウツラウツラしている弟を見ていると、とても口には出せませんでした。

部屋は見付かったけれど

疲れている弟でしたが、せっかく苦労して出かけてきたのだからと部屋探しはきちんとしていました。夫の話では、我が家の近辺にいくつか候補を見つけられました。

うまく行けば今まで住んでいた部屋の半分以下の家賃で済むようになりますが、入居できるかどうかの審査があります、と不動産会社の担当者から言われたそうです。最近は入居に際して保証人が必要なケースは減っているそうですが、その分入居する人についての審査が厳しくされるのだという事です。

そうすると弟の場合はどうなるのか、私には皆目検討もつきません。確かに年齢が54歳でこれから無職になるわけですから、部屋を借りるのに有利でないことはわかります。しかし、彼は自家用車を売り払い、少しですが貯蓄ができましたし、これから失業保険の受給もできます。勤続30年くらいにはなりますから、給付期間はかなり長くなるでしょう。

そうすると、今日明日ですぐに家賃が払えなくなることもないでしょう。いくらでも借り手がいるような人気物件なら別ですが、少し築年数がいっていて、空いている部屋が目立つようなら、弟でも借りられるのではないかと私は考えているのですが、これは考えが甘いでしょうか。

夫はずっと難しい顔をしたままです。これから弟が近所に引っ越してくれば、否応なしにその動向が気になるはずです。結果として援助をすることもあるのかもしれません。

夫の不安はもっともだ

今考えると、弟は実家にいたときから買い物依存の傾向がありました。それが浪費癖につながり、相続した財産はすべて使い果たしてしまいました。今その時のお金があれば家が1件建つと思います。

夫によれば、その傾向はちっとも治っていないと言うのです。弟はこんなに切羽詰まった状況になっても、少しでも見た目が良い物件を選びたがっていたそうです。夫はしみじみと「もう、そんなことを言っている場合じゃないのに」と言っていました。

夫の不安は根深いもので、それも当然だと私も思いますが、それよりも部屋が無事に借りられるのかが問題ですね。後は、苦しくなるかどうかは夫次第でもあると思っています。

夫も割り切りが必要かも

夫は影で弟のことばかり非難していますが、弟に対しては良い兄であろうとしているように思います。

今回も頼まれたわけでもないのに、休みを使って、軽トラックで弟の部屋に行き、荷物を少しずつ運び出してやると約束をしていましたが、それでなくても毎日仕事だけで疲れた疲れたと文句を言っているのです。休みを全部使ってしまったら、夫の身体はどうなるのでしょうか。

できないことはできないと、はっきり言えるようでないと、長い間保たないのではないかと思いますが、どうでしょうか。それに夫が不安なら、私も一蓮托生で不安なわけです。そこのところも夫にはよく考えて、ぜひ、できないことはできないとはっきりと弟に言って欲しいです。

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