一寸先は闇というけれど、光があるかもしれない

夫の弟を見ていると、どうしても人生について考えてしまいます。先日、夫が弟の勤務先の人と会いました。夫には弟が2人いますが、この弟は三男にあたります。

両親を早く亡くした

夫は三人兄弟の長男です。次男、三男と2歳ずつ年が離れています。夫が9歳のときに、夫の父が交通事故で亡くなりましたから、三男はまだ5歳だったわけです。その後、夫が20歳のときに母が亡くなりましたが、このとき三男はちょうど思春期の難しい時期だったわけです。

三男は末っ子ということで、ずいぶん周りから可愛がられて育ったそうです。夫の祖母が末っ子だし、女の子のように可愛い顔をしていたから、甘やかしすぎたかもしれないとよく話していました。これは父の顔もよく覚えていない末っ子が、かわいそうだったのかもしれません。

スポーツマンだった弟が一流企業に入社

弟は中学、高校ではサッカーをしており、女子生徒からキャアキャア言われるような存在だったそうです。高校を卒業後、一度は就職しましたが、退職して専門学校に入学。そして現在も務める会社に入社したのです。

それは一流企業と言っても良い会社であり、私の知人からも、「弟さんはすごいのね!」と感心されるほどでした。本人も高い給与をもらい、それが自慢だったようです。私にも給料だけはたくさんもらっているから、とよく話していました。

買い物をし続けた弟

しかし、その頃から弟には買い物に依存する傾向が見られるようになっていました。次から次へと服や靴、趣味の道具を買い続けていました。広い夫の実家のかなりの部分が弟の持ち物で埋まっていったのです(次男は早くから結婚して家を出ていたため、夫の実家には三男と祖母の2人が暮らしていました)。

祖母が亡くなると、弟は以前から会社の近くに引っ越したかったと言い、さっさと出ていってしまいました。たくさんの荷物はそのままでした。一体どうするつもりだ、と尋ねた私たちに弟はこう答えたのでした。

別に好きにしていいよ。捨てても構わないから。

弟からの連絡は途絶え、久しぶりに夫に連絡があったときには、単身で地方に行かなくてはならなくなったと伝えられました。その後、またしばらく連絡がなくなり、次に連絡があったときは、うつ病になり休職しているということでした。

弟の人生に光を見つけたい

すでにたくさんあるにもかかわらず、買い物を続ける弟のことを今ならおかしいと言うことができます。うつ病と言われる前からサインは出ていたのかもしれません。

当時私たちは弟のことを働いたお金で自分の好きなことをするのだから、と考えていましたが、彼には今貯金もなく、50代にして頼みの会社にも切り捨てられようとしています。

早くに両親を亡くしたことが闇だったとすれば、成長して恵まれた容姿や頭脳や体力を手に入れて、光のあたる場所に出たわけです。しかし弟は再び闇の中に戻っていきました。私も30年近く弟を知っていますが、本当に予想できない人生、もったいない人生です。

しかし、予想できないということはこの先もわからないということです。わからないと言うからには、悪いことだけがあるとは限りません。これから良いことがあるかもしれません。一寸先に絶対に光がないとは誰にも言えないのです。

言ってみれば弟は高く持ち上げられて落とされた状態です。これは辛いと思います。私と夫は低めだけど安定している人生で良かったと思っていますが、これは弟にも夫にもきっと言わないと思います。

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