餅は餅屋

距離が取れないと心が苦しい 家族

先日スーパーでとても久しぶりに知り合いに会いました。彼女とは娘(お互いの長女と次女は同学年で同じ幼稚園に通っていました)が2人いることも共通しており、かつては毎週のようにお互いの家を行き来していました。

彼女の次女は中学生になった頃から、精神的に不安定になり、彼女ともよく言い争いになったそうです。そしてその結果、家を飛び出して、警察に保護されることもあったと言います。

中学生くらいから、不安定な次女

その後、彼女の次女は私立大学の附属高校に進学、そこから内部推薦で大学進学ができるほど優秀でした。私は彼女の次女が良い成績を収めているのは、学校の勉強にはキチンと取り組んでいる証拠だと思いました。

学校でキチンとしたいということは、普通の生活を送りたいということだと思われ、彼女の次女は今は不安定かもしれないけど、それも一時のことで、そのうち落ち着くのではないかと考えていました。

大学に進学しても不安定

しかし、彼女の次女は大学に進学しても、状態は変わらず、家族とコミュニケーションをとることもなかったようです。そして、学校に通っている様子はなく(アルバイトは毎日のようにしていたそうです)、3年生になる頃には単位がほとんど取れていないことがわかります。

それは後1年で取り返せる単位数ではなかったため、彼女は次女に退学を勧めましたが、彼女の夫が最後に1年だけ猶予を与えようと言ったそうです。結局、5年かけて卒業できなければ、退学することにしましたが、彼女は無理だろうと思っていたようです。

結果として次女は大学を卒業しました。ただ、彼女も夫も卒業に向けてどんな具合になっているのか、などは一切知らされず、大学から郵送されてきた卒業証書で、自分の娘が無事に大学を卒業したことを知ったのです。

私の疑問に次女が答えた

現在も彼女の次女は家族と話すこともなく、それでも自宅にいるそうです(在宅で仕事はしているらしい)。

我が家の次女も長い間引きこもっていますが、それでも正直言って嫌だろうな~、と思ってしまいます。精神的に不安定な家族がいるということは、家庭内に1種の緊張状態の地域があるように思うのです。

しかし、一方でそんな状態でも、彼女の次女は進学した先である程度は頑張って卒業したわけです。アルバイトだってしています。それを私は偉いと思うし、不思議だとも思いました。

その気持を我が家の次女に言ったところ、こんな返事をされました。

精神的に大変なのに頑張っているんじゃない、逆だよ。大変なことから逃げずに立ち向かっているから、精神が大変なことになるんだ。私みたいに逃げてしまえば(何もせずに自室に引きこもっていれば)、精神が壊れることは避けられると思う。

なるほど、立ち向かうだけが人生ではない、逃げることだって自分を守ることにつながるかもしれないと思いました。次女の言葉には、妙な重みがあり、私はとても納得できました。

このとき私の頭に浮かんだのが「餅は餅屋」という言葉だったのです。しかし、我が家の次女はずっと逃げ続けるのでしょうか。

逃げて逃げて逃げ切ってしまえば、それで良いのかもしれませんが、私はそんなに逃げる手伝いばかりはできないよ、と思っています。

いつかは過ぎるのかな?

彼女の家と我が家だけで判断するわけではありませんが、どこの家でも何か心配事を抱えているものです。過ぎてみれば、あのときあんなことがあったよね、と笑えるようになるのかもしれませんが、それはいつのことになるのか、今はまだ想像もできません。

なるべく早く、今のことが思い出になると良いなと思っているのですが…ずっと過ぎなかったら、どうしよう。

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