夫は三人兄弟の長男坊です。三男は何かと心配なことが多く、このブログにもよく登場させています。
次男もやらかしていた
もう一人の弟、つまり次男は今から十数年前に、単身赴任先の女性社員と不倫をしました。相手の女性は子どもを出産。家族が知ったときは、すでに上の子が5歳になっていたのです。次男の妻とその母親はなぜか我が家で話し合いの場を持つと言いました。
夫の親は早く亡くなっていたため、夫のことを親代わりだと思っていたからとの理由でしたが、私としては納得のいかないことでした。
兄が弟の親代わりになるとは、一体いつ頃の価値観でしょうか。しかも、夫と次男は2歳しか年が違いません。もちろん、祖母が亡くなったときには、遺産相続などはきちんとしました。それ以上、夫が次男のために何をすると言うのか、というのが私の正直な気持ちでした。
そのときも、散々我が家で修羅場が繰り広げられました。我が家の娘たちは自分の部屋で食事をし、テレビも見られない数時間を過ごしたのです。私は、次男と不倫相手との子どもの相手をするために、やはり一部屋に閉じこもっての数時間でした。
最終的には次男の妻は離婚はしない、生活費は今まで通り払えと告げて話し合い(?)は終了となりました。その生活費はかなり我が家でも負担させられたため、今でも思い出すと嫌な気持ちになります。
現在どうなったのか
その頃、次男の妻はよく「子どもたちはパパのことが大好きで、今はパパを取られたと悲しんでいます」と口にしていました。そして、離婚はしないまま、母と子どもたちだけの生活が始まり、現在次男と妻の子どもは31歳(男性)と29歳(女性)になっています。
この子どもたち、今になって次男と連絡を取り、会うようになっているそうです。何でも年に数回食事をする関係になっており、特に31歳の方は、男同士で話がはずむのだそうで、父親と会うのをとても楽しみにしており、母親である妻にも正直にその気持ちを伝えているのだそうです。
私が電話でその話を聞いたとき、妻は力の抜けた声で「別に親子の縁が切れたわけじゃありませんから、楽しく会っているのは構いませんよ」と言っていました。
誰が悪いのかは、わからない
まあ、しかし妻としては一方的に夫に不倫をされて、出ていかれて、その後は自分ひとりが苦労して子どもたちを育て上げたと言う気持ちがあるわけです。
それなのに、子どもたちは父親と会う、年に数回だけの機会を心待ちにしている…これは何だか気の毒だな、と思ってしまいましたが、やはり世の中にはどちらかだけが悪い、ということはないのかもしれません。
世間一般の見方をするなら、家庭外に子どもを作ってしまった次男が悪いのでしょう。しかし、次男の妻は結婚生活の最中、ずっと収入が少ないことを責め続けていたと言います。
本当に収入が少なかったのか、私が聞いた限りでは我が家の夫の倍近い金額だったので、これでは次男が逃避行動として、不倫に走ってしまったという言い分にも耳を貸したくなってしまうのです(まあ、それとこれとは話が別で、やはりダメだと思いますが)。
結局、妻は今も離婚はしておらず、名字も変わっていません。子どもたちだけでなく、妻にもまだ次男に対する気持ちが残っているのかもしれません。
次男が不倫相手との間に作った子どもはもう大学生になったそうです。こんな家族のカタチってあるんだな、と思うと大変興味深いですが、我が家にこれ以上の経済的ダメージを与えるのだけはもう、勘弁して欲しいなと思っています。