我が家の長女は発達障害のグレーゾーンで、定期や自転車の鍵など、しょっちゅうものを失くします。だから今でも長女が帰ってくる時間にラインがあると、何かを失くしたのではないか、どこかでトラブルになっているのではないかと心配です。
長女からのラインに困惑
そんな長女から昨日届いたラインのメッセージは、隣の自転車と長女の自転車がワイヤーロックでしっかりとつながれている、というものでした。これが何を意味するのか長女はすぐにはわからなかったそうです。まあ、長女は当事者ですから、その様子を見て頭に血が上ってしまったのかもしれません(自転車に乗れなければ、帰宅できませんから)。
私などは単純に隣の自転車の持ち主が、何かの拍子に間違えて長女の自転車を一緒にロックしてしまったのかと思いました。ところがそばにいた夫はこんなことを言ったのです。
そんなの嫌がらせに決まってじゃないか!ロックをした奴は多分戻ってこないよ。隣の自転車の持ち主も被害者だし、待っててもムダだよ。
長女はワイヤーロックを切断してやる、と息巻いていましたが(本当にやりかねないので、焦りました)、夫の言うことが本当だとすると、それはまずいのではないかと思うようになりました。犯人はどこかで長女のことを見ているかもしれない、長女の行動で犯人が喜んだり、逆恨みしたりする可能性もあるわけです。
交番で相談したが
結局は交番で相談するように勧めて、長女もそれに従ったのですが、やはり勝手にワイヤーロックを切断すると、自転車泥棒と間違えられて通報される可能性もあるそうです。切断するなら、一人でやらずに警察官立会いのもとでするようにとも言われ、後は自宅に帰るしか方法はありませんでした。
また、切断するなら専用の工具が必要ですが、警察では一切貸出などはしていないそうです。工具は自腹で用意しなくてはいけないのです。被害者が自腹を切らなくてはならないとは、随分と腹立たしいことです。
私に言われても困る
長女も仕事が終わってやっと帰宅できるというときに、そんなトラブルに遭遇して気の毒でしたが、私も夫に文句を言われて大変でした。長女が自転車にいたずらをされるのはこれで3回目です。他には鍵を失くして乗れない、と言ってきたことも数回あるので、随分とトラブルが多い印象であることは間違いありませんが、その文句を私に言われても私もどうしようもありません。
そんな駐輪場に置くのが悪い、有料の駐輪場を使えば良いと言うのが夫の理屈です。私が今長女が使っている駅の近くには今どきの有料駐輪場はないのだと言うと、「じゃあ、使う駅を変えろ!もともと今使っている駅は職場に行くのに遠回りになるだろう」と言います。
しかし、職場に行くのは私ではなく長女です。私に言われても困るからもうやめて、と何度も言いましたが夫の声は大きくなるばかりでした。そして間の悪いことに、風呂上がりで洗面所にいた長女に夫の言っていることが筒抜けだったのです(夫は耳が遠くなっていて声がでかい)。
長女としては自分のやることにケチをつけられたような気になったのでしょう。夕食のときも一言も発することなく、自分の部屋に引っ込んでしまいました。いやあ、リビングが最悪の雰囲気になりました。
今まで自転車を盗まれたことについては、長女にも至らないところがあったのでしょう。しかし、今回のことはあくまでいたずらです。長女は運が悪かっただけです。それに自転車泥棒もいたずらも、絶対にやった人が悪いのです。被害に合っている人、それも家族にわざわざ「あなたにも非があったんだよ」などと言って追い打ちをかけることはない、と私は思っているのですが違うでしょうか。