熟年夫婦について

夫婦 家族

今日、こんなブログ記事を読みました。「世間の人が皆、好きな人と結婚するとは限らない」でちょうど私と同い年くらいの女性の話が紹介されていました。

紹介されている女性は、ブログを運営しているユウさんの友人だそうですが、30年以上連れ添った夫が定年退職を迎えて毎日家にいるので、もううんざりしているそうです。ユウさんは、恋愛結婚してずっと夫婦でいたのに、そんな状態はちょっと寂しいと感じたようです。

私としては、ちょっと言い訳をしたくなりましたので、この記事を書いています。

1960年代生まれにありがちな夫婦とは

ちょうど私たちの年代(1960年代生まれ)は、まだまだ年頃になったら女性は結婚するものだと思われていたし、自分たちもそう思っていました。それよりも前の時代は親が決めたり、お見合いで結婚していましたが、私たちの年代になると圧倒的に恋愛結婚が多くなりました。私たちの年代には、結婚相手を見つけられないと、人間としての価値(魅力と言っても良いでしょう)がないと断定されてしまうと感じた人もいたのではないでしょうか。

結婚はしないといけないし、相手は自分で調達しなくてはならないし、考えてみると私たちの年代の結婚はなかなか厳しかったのです。 誰もがすばらしい恋愛をできるはずもなく、手近なところで結婚を決めてしまったとしても仕方がなかったと思います。

これは時代のせいだったとしか言いようがありません。私も結婚を決めた背景には、自分の価値と向き合うのが怖かったことがあったと思います。

私たちの後の年代では、ちょうど良い相手がいないなら、無理をしてまで結婚しなくても良いという考えに変わっていったようです。その証拠に適齢期などという締め付けはなくなり、女性が結婚する年齢は少しずつ上昇していきました。

最初に結婚ありきでは、問題になる

結婚は合わなければ、離婚すれば良いというものではありません。離婚をしたとしても、多くの人に影響が残ってしまうのが結婚だと思います。だから手近なところで結婚を決めた人がすべて離婚するわけではありません。でも50代後半から60代になると、子育ても終わり忙しさが一段落つくため、隠れていた問題があらわになるのではないでしょうか。

結婚を考えるときに、結婚はしないという選択肢があれば、それでも結婚するときは妥協がないということになります。結婚生活に覚悟が生まれるはずです。

私は今の夫以外の男性と結婚しようと思ったことはありませんでした。結婚して子どもを生むなら、夫しかいないと思っていました。でも、そこに結婚をしないという選択肢を加えたら、果たしてどうなっていたかわかりません。

問題が出ても当然の夫婦

結婚していない人には、長年連れ添った夫婦が仲良くできないのは、不思議でたまらないことでしょう。結婚ありきだったことで、今なら明らかに結婚に向かない人が、私たちの年代だと疑問も持たずに結婚しています。問題が出て来て当然だと言えるでしょう。

向いていない人がなぜ結婚するのかという疑問を持つ人がいるかもしれません。もちろん先程も書いたように、結婚相手が見つけられないのは、自分には価値がないと認めることになるから、という理由もありますが、それ以上に結婚は私たちの世代にとって、して当然のものでした。冬の次には春が来るのが当然なのと同じで、ある程度の年齢になれば結婚するものだと刷り込まれていたように私には感じられます。

でも、この先は?

また、50代から60代にかけては、年を取ってきたと言っても、まだ高齢者とは言えず、体もソコソコ元気でしょう。人生の残り時間を気にして、配偶者に気を遣うこともありません。だから堂々と言い争うし、中には家庭内別居の状態になる人もいます。

もう少し年齢が上になり、目の前の人がもうすぐいなくなると悟ったら、きっと違う思いが出て来るに違いありません。今よりも、夫婦が仲良く過ごせるようになるかもしれません。

ちなみに我が家は大学のときの同級生どうしで結婚しました。大変手近なところで結婚を決めたわけです。同級生だったのは36年前ですから、ずいぶんと長い付き合いです。

言い争いが多い夫婦だと思いますが、結局程度が同じなのでしょう。小さなことはいろいろありましたが、最終的には、また同級生として一緒にいれば良いのではないかと思っています。

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