無事に帰ってきますように

生活

山梨県のキャンプ場で小学1年生の女の子が行方不明になってから、1周間がたちました。
いなくなったと気づいてから15分ほどで探し始めたのに、これほど見つからないとは、ご両親も心を痛めているはずです。

誰でも常に臨戦態勢ではいられない

小学1年生の子どもを1人でみんなが遊んでいる沢に向かわせたのは、よくなかったという意見もあるようですが、私には少し気持ちがわかります。みんなが先に遊びに行っていたそうですから、女の子は少しでも早く仲間入りをしたかったはずです。お母さんに連れて行ってもらうのが待ちきれなかったのかもしれません。小学生になったばかりの子どもには、急に自立心が芽生えて、親に連れて行ってもらうことに抵抗感を覚える場合もあります。

お母さんやお父さんも、すぐ近くでみんなが待っているから、と思うとそれほど心配しなかったかもしれません。自分が子どもを育てた経験からいうと、毎日の生活の中で常に危機意識を持ち続けるのは難しいことです。つい、うっかりということは誰にでもあることだと思います。
それがたまたま、外出先で起こってしまったのでしょう。

子どもを育てるためには、他人が必要

子どもに何ができて、何が無理なのかを判断するのはとても難しいことです。
一緒に暮らしていると、子どもはいつまでも小さな赤ちゃんのように考えているところが、親という人種にはあるようです。私の子どもはすでに成人していますが、やはり外が暗くなると1人で歩くのは危ない、などと考えてしまいます。

油断するのもよくないですが、いつまでも独り立ちさせないのも、親子にとって不幸です。

そこを正しく判断するために、他人の目が必要なのでしょう。学校に行く、それは勉強する、友だちと付き合うために行くのかもしれませんが、大切なのは子どもが他人に見られることです。他人の目は適正な判断力を持っています。

でも、子育てにはもっと大切なことがあります。それは子どもの存在そのものです。
子どもをしっかり見るとか、見ないとかは子どもがいてこその話です。

いちばん大切なのは、無事に戻ってくること

もしこの世のどこかに神様がいらっしゃるなら、もう1度お父さんとお母さんに子育てをするチャンスをあげて欲しいです。お父さんとお母さんもきっとそれを心待ちにしていることでしょう。

今回の件が『小学生のときに、キャンプ場でいなくなって、みんなで探したんだよ』としみじみ語れる思い出になって欲しいです。そのためには、ぜひ無事に女の子に戻ってきてもらわなくてはなりません。過去には1週間たって、幼児が無事に戻ってきた例もあります。もう1度奇跡が起こって欲しいです。

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