回復力

健康

夫の弟が椎骨動脈解離からの脳梗塞という診断で緊急入院してから、10日あまりが過ぎました(詳細はこちらの記事でどうぞ「緊急入院で大慌て」)。昨日は電話がかかってきて、私とも話をしましたが、まったく以前と変わりがないように思えました。

以前と変わらない話し振りに安心

夫は弟の話を、ろれつが回っていないから、聞き取るのも大変だと言っていたので、こんなに喋れるとは思いがけず嬉しかったです。喜ぶ私に弟は平然とこんなことを言っていました。

この前話したときは、何日も口から食べたり飲んだりしていなくて、喉がカラカラで喋りにくかったんだよ~。

また、弟の脳梗塞は延髄という場所に起こったため、後遺症としてしゃっくりが止まらなくて、夜によく眠れなかったのも影響していたと言ってました。

歩行はまだ難しい

ただ、言葉がもとに戻っても、歩行はまだできないそうです。平衡感覚がまったくなくなっているようで、まっすぐ普通に歩くということができないと言っていました。

私の父も脳出血で半身麻痺の後遺症がありましたが、父は麻痺した手や足には熱い、冷たいといった感覚も残っていませんでした。しかし、弟は半身の感覚が鈍っている自覚はあるけれど、なくなったわけではないと言っていたので、リハビリにも希望がもてそうだと、私の方が力が入ってしまいました。

どうやらこれから弟はリハビリテーション専門の病院に入院して、社会復帰を目指すことになりそうです。私の父はもっとひどい状態で、一時は一生車椅子の生活と言われましたが、短い距離なら杖をついて歩けるようになりました。きっと弟もリハビリをやっただけのことはあると、私は明るい気持ちでいます。

行動に不安もある

ただ、まったく気がかりがないわけではありません。弟は今年の夏あたりに夫に電話をしてきたときに、一方的に激高して兄弟の縁を切ると宣言したことがありました。彼の精神的な病気が、そんな行動を取らせたのだと思いますが、それ以来夫の電話を着信拒否にしていました。

今回の入院騒ぎの前から、弟は何度も我が家に電話をかけてきました。生活の不安などが大きくなって兄(つまり夫)に頼らずにはいられなくなったようです。それなのに弟は着信拒否を解除していませんでした。

自分でそれを忘れて、夫と話がしたいから携帯電話に電話をくれと私に電話をしてきたのです。

性格的なものや精神的な病気の影響なら仕方がありません。我が家の次女も、浮き沈みがあり、沈んでいるときは私と話をするのも嫌そうです。もしかして弟は無我夢中でいろいろなことに気が回らなかったのかもしれません。

しかし、今回の病気が彼の行動に影響しているのかもしれないという不安がどうしても拭いきれません。脳の病気はいろいろな影響を及ぼすので、性格が変わってしまったように思えることもあるそうです。

また、弟は4人部屋の病室に面会の人が入り込んでいる、と何回も夫に言ったそうです。今はコロナを警戒して、病人と面会をしてはいけないことになっています。病院側からもそれは何度も言われているし、勝手に病棟に入れないようなシステムができていて、私の目には面会はほぼ不可能に思えます(何しろ、専用のIDカードがなければ、扉が開きません)。

これも病気の影響で真実ではないことが弟に見えているのかもしれない、と考えてしまいます。私の実家の母が病気のときも、母の見えている世界と私の見えている世界の違いに苦労をしたので、私はちょっと警戒心が強くなっているのかもしれません。

幸運だった点もたくさん!

あまり不安がっていても仕方がないので、久しぶりに電話で話ができた嬉しさだけを心に置いて、日々を過ごしたいと思っています。まあ、今のところは私が弟のためにやっているのは洗濯くらいなので、不安になる筋合いもないのです。

こんなに早く普通に喋れるようになるだけでも幸運だと思いますが、他にもいろいろと幸運だった点が弟にはあると思います。

  • 早めに自分で異変に気が付いて119番通報ができたこと
  • 自宅の近所に大きな病院があってすぐに運んでもらえたこと
  • その病院がコロナ禍にも関わらずすぐに受け入れてくれたこと

私の父が倒れたときには、倒れた後に無理に動いてしまい(自宅に戻ろうとしたようです)、症状が悪化したようです。その上、通報も遅れ、やっと救急車が来ても受け入れてくれる病院がなかなか見つかりませんでした。私たち家族は早く適切な対応をしていたら、もっと症状が軽くて済んだのかもしれない、と考えるたびに悔しい思いをしたものです。

それを考えると、今回は幸運な点がいくつも重なったように思いますが、本人はどう考えているでしょうか。取り敢えず、彼は自分の足で歩いてトイレに行きたいと言っていました。

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