昨日見つけたブログ「ダメ女の生きる道-高齢結婚・出産後あえなく離婚、再婚したけどモラハラ夫(長いので以下省略させていただきます)。」
感謝できる状況ではない!
ブログを書いているのは山ちゃんという60代の女性です。再婚した男性とうまくいっていないために、山ちゃんは家庭内別居の状況にあるようです。ブログの端々から1階と2階でご主人と生活のテリトリーを別にしている様子が伺えます。
私は昨日の夕方からこのブログを読み続けて、かなり記事を読んだと思いますが、1つ自分がもらったコメントについての記事がありました。コメントの内容は、文句ばかり言っていないでご主人に感謝をしましょう、というものだったようです。
山ちゃんは記事内で、本当に雨風がしのげる家があって、餓死しない程度の食料が手に入る、その上ペットが死にそうなときには、仕事を辞めて付き添うことができたのだから、夫には感謝をしなくてはいけない、という内容の文章を書いていました。
山ちゃんは何かのきっかけでご主人から、自分にまつわる家事はもう一切しなくて良いと言われ、本当に何もしていないとも書いていました。だから自分がご主人に対しては、何も提供していないのだそうです。反面、ご主人からは住まいや食べ物、お金を提供してもらっているので、感謝はしなくては、という気持ちのようです。
でも、私はその状況で感謝の気持ちを持つのはとても難しいのではないかと思いました。もともと純粋に感謝することが難しいのだと、私は思います。
感謝した方が良いのはわかっているけど
感謝しなくてはならないことは、この世にはたくさんあります。例えば健康で毎日家事ができることは、普段は当たり前のことですが、少しカゼでも引くと、家事はなかなかの負担になるのだとわかります。
身体が回復すると1度はとても感謝しますが、カゼが治って普通の生活に慣れてしまうと、また感謝の気持ちなどはどこかに行ってしまいます。私はこれが普通のことだと思います。
ましてや山ちゃんはご主人とうまくいっていないという状況があります。自分に関する家事は一切しなくて良いとは、すなわちもう自分に関わるなという通告だと私なら受け止めます。
山ちゃんも意識的にそう思わないにしても、楽をさせてもらってありがとう、という気持ちにはならなかったでしょう。
夫婦の間の感謝は特に難しい?
夫婦の場合は特に感謝が一方通行ということはあまりないのではないでしょうか。
夫が妻に
いつもありがとう、毎日家に帰るとご飯ができてるって最高だよ
とでも言えば、妻も
あなたが一生懸命働いてくれるから、ご飯が食べられるのよ。こちらこそありがとう
と返すのだと思います(大変偏っている例ですが、他に思いつかないのでご容赦下さい)。
それを夫の側から一方的に関係を遮断するようなことを言われて、その上まだ感謝の気持ちは湧いてくるものなのか、私にはわかりません。
感謝は外から強制されてするものではないため、感謝しなくては、と思った時点でそれはもう感謝ではないのかもしれないと私は思ってしまいます。
感謝の気持ちを忘れていた自分を知る
自分が感謝を忘れていた、と自覚することは大切です。健康も害した途端にその価値がわかり、それまでの自分の健康に感謝したくなります。
カゼを引いた途端に、カゼを引いていない普段の自分の状況に感謝をしたくなるのです。忘れていた感謝の気持ちを思い出すと、普段の生活が素晴らしいものに感じられます。
だから、感謝をすることを思い出し、人生をもっと素晴らしいものにするという意味では、人からもっとご主人に感謝をしましょうと言われるのも、そう悪いことではないのかもしれません。
しかし、結婚は慈善事業ではありません。2人が合意して結婚をしたはずです。最初にご主人からの感謝の気持ち、労る気持ちがあれば、山ちゃんだってちゃんと感謝の気持ちを表していたはずだと思うのですが…
果たして山ちゃんはご主人に感謝の気持ちを伝えたのか、私はとても気になっています。
ところで、我が家ではお互いに感謝の気持ちは表していません。
俺、わざとらしいこととウソは嫌いだから!
だそうです。出産の後も感謝の言葉はありませんでした。でも、来年は結婚30周年です。
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