4月の半ばから夫が体調を崩し、コロナではないかとの疑惑を持ちました。会社からは出勤停止になるし、その後私まで体調を崩してしまいました。合計半月ほども家族で家に引きこもっているうちに（夫が発熱したため、長女までが出勤停止になりました）5月になってしまいました。
季節が変わって感じたこととは
半月もたつと季節が確実に動いていることを嫌でも感じざるを得ません。木々の緑が明るくなり、すっかり新緑の季節になっていました。自宅の周りは雑草だらけになっていました。午前中に少し草むしりをしましたが、ゴールは見えません。
フキもすっかり伸びており、早く食べないともったいない状態です。コロナだ自粛だと騒いでいるのは人間だけで、自然はいつもと変わりないのだと実感すると少し気持ちが落ち着くようです。自分がクヨクヨしていることなんて、小さなことだと思えてきます。今、多くの人が家庭菜園やガーデニングに没頭しているそうですが、気持ちが少しわかるような気がします。
流行りはモッコウバラ？
家の近所はモッコウバラが盛りでいろいろなお宅のフェンスを彩っています。モッコウバラは蔓性の植物で、見た目はバラにそっくりです。見かけるのはほとんどが八重咲きですが、バラ特有のあの香りがありません。でも、棘もなく、丈夫で育てやすいそうです。香りがないのは寂しい気がしますが、それ以上にフェンスがにぎやかで明るくなります。
近所をウロウロしていると、ガーデニングにも流行りがあるのがわかります。ある時、モッコウバラが一斉にこの地域一帯で咲き出したので、びっくりした記憶があります。秋に皇帝ダリアが咲き出したときも、ずいぶん驚きました。草とも木ともいえないあの見た目は、遠くからでも人の目を引きます。私の身長よりもはるかに高くなるダリアの花があるとは、それまでまったく知りませんでした。
自分なりの発見があると、小さなことでもうれしいし、励みになります。近所を散歩するのが楽しくなりますよ。
眺めるだけでも、自然は癒やしてくれる
自分の家にも庭はありますが、雑草のことや落ち葉のことが先に気になってしまい、どうしても楽しむだけというわけにはいきません。ふらりと歩いた先で、気になる植物を見つける方が責任感がなく楽しめます。ちゃんとした植物図鑑を持っているわけではありませんが、今はネットで名前を調べて楽しむことができるので、以前よりも楽しさが増えたような気がします。
畑仕事やガーデニングはハードルが高くても、ただ眺めるだけなら誰にでもできます。自宅の周りだけなら、外に出ても人に迷惑はかからないでしょう。今年は多くの人が、身近な自然に心を寄せて、癒やされるとよいと思います。
今年は各地で観光客が集まらないように、チューリップやバラ、四葉のクローバーなどが無惨にも刈り取られてしまいました。そんな人間たちが迷惑をかけてしまった植物のことも少し思い出してあげるとよいですね。
