確かに私がこの子を育てました、と思い知らされた瞬間、少し怖かったです

子育て中の家族 家族

夫が毎日テレビ番組がつまらないと文句を言っていて、うるさいです。つまらないとそばで言われると、何だか私が責められているような気持ちになります。

夫はテレビを見るか外で草刈りをするくらいしか、時間の潰し方を知りません。一時期スマホの将棋ゲームに夢中になりましたが、夢中になり過ぎて、夜も眠れなくなってしまったので、アプリを削除してしまいました。

なかなか夫のつまらない状態は解消しません。

つまらないのは自分でどうにかして欲しい

次女も小さな頃からつまらないと文句を言う子どもでした。幼稚園に入園する前はつまらないときに泣きながら(多分眠いとかそういうこともあったのでしょうが)、私に一人でつまらない、何をすれば良いのと訴えてくるので、それが嫌で仕方がありませんでした。

テレビをつければ?と言うと、面白い番組がやっていない、お絵描きをすれば?と言えば、うまく描けないからやりたくない、絵本を読もうか?と言えば、家にある絵本は飽きてしまったという具合で、ちっともつまらない状態からは抜け出せませんでした。私はどうすることもできず、お手上げ状態だったのです。

小さな子どもに本気で怒ってしまった

3歳くらいだった次女を目の前にして、私は本気で怒りながらこう言ったものです。

つまらないのは自分で何とかするしかないね!何をするかは自分で考えなさい。テレビも絵本もそんなに次から次に面白いものをやってくれないんだから、自分で面白くしないとずっとつまらないままだよ。

次女がつまらないから何とかして、と訴えなくなるまでにはずいぶんかかったような気がします。多分自分でインターネットを使って暇つぶしができるようになるまでは、つまらないと私に何かを言ってきたと記憶しています。

つい、先日の発見

現在次女は25歳ですから、なぜこんな昔のことを持ち出したのかと不思議に思う方もいるでしょう。私だってずっとそんなことは忘れていました。実は次女と一緒にメンタルクリニックに行ったとき、次女が医師と話をしているときにこんなことを言ったのです。

どんなことをしているときが楽しいですか?との問に対して、

アニメやドラマを見るのは好きなんですけど、こういう受け身の趣味しか私にはないんです。それがちょっと自分のダメなところだと思っているんです。

私がつまらないと訴える次女に対して怒っていたのは、もう20年以上も前のことで次女もよく覚えていないでしょう。それでも次女の言葉を聞く限りでは、私が次女に対して言ったことが大きく影響しているように思えました。

今になって子育ては怖いと思う

頭では子どもを育てるとはそういうことだとわかっているつもりでした。しかし、実際に次女の言葉を聞いたら何だか怖いような気がしたのです。あのとき、私は毎日次女につまらないと訴えられ、何とかしてと言われて本当にいっぱいいっぱいでした。今振り返っても、怒って当然だと思いますし、最終的には自分で何とかしなければならない、というのは間違っているとは思えません。

それでも、自分の言ったことがこんなにも尾を引くのを目の当たりにすると、やはり怖いとしか言えなかったのです。自分の言ったこと、やったことが人間を作ってしまうわけですから、子育ては本当に怖いことだし、やるときは真剣に向き合わなくてはなりません。

だから、今次女が引きこもっているのには、私のことが多少なりとも影響しているのだと思わずにはいられないのです。

そして本当に怖いのは、今そんなことをいくら言ったところで、もうすべては間に合わないということかもしれません。それなら、何も気が付かないほうが平和で良かったかな~、などと思ってしまうのですが、それも違うか…

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