スマホのことについて考えると、必然的に固定電話のことも考えます。最近はめっきり使うことが減った固定電話。それどころか、セールスや詐欺などの温床にもなりかねないと言われています。やはり解約をした方が良いのかと、心が揺れている方も多いのではないでしょうか。
緊急時には固定電話が良いと思うが
個人的な連絡はスマホで済むようになりました。ただ、私は日中ほとんどリビングにいます。緊急の連絡が必要なとき、固定電話を鳴らしてもらえると必ず気がつくため、助かります。実際に母の入院先からも、弟が救急搬送されるときも連絡は固定電話にありました。
しかし、緊急事態はそれほど頻繁にあるわけではありません。夫の叔母が電話をしてくるから、という理由もありましたが、よく聞いてみると自分の息子たちとはスマホで連絡を取り合っている模様。我が家だけが頑なに固定電話を残しているのは意味がないのかもしれません。
しかし、固定電話を見直したこんなことがありました。
固定電話の方が使いやすい
昨年エアコンの設置工事をしたときに光回線が切断、テレビ・パソコンとともに電話が不通になりました。固定電話というと、私はついNTTで加入権を買ったときのことを思い出しますが、よくよく考えるとそのときの固定電話と現在のそれは全く違うわけです。
現在の我が家の固定電話は、ひかり電話というもので、テレビ・パソコンとともに同じ光回線を利用しています。テレビやパソコンは仕事で使っているわけではないため、使わなければそれで済みますが、電話だけはそうはいきません。修理依頼などをするとき、慣れないスマホを使わなければならず、難儀をした記憶がまだ新鮮です(発信はまだしも、受信が大変でした)。
そのとき、私は自分が固定電話を使っていた頃のままなのではないか、と思い至りました。固定電話は受話器を持ち上げ、耳で音を聞きながら電話をかけますが、私はこれにとても安心感を覚えます。
逆にスマホでは、ダイヤルも通話も同じ板(!)の上でしなくてはなりません。これにどうしても違和感を覚え、たとえ無事に相手とつながっても、今度はどこへ向かって言葉を発すれば良いのかがわからなくなります。これはやはり固定電話で長年受話器を使っていたからではないでしょうか。
また、電話を受けるときも受話器を持ち上げるだけで自動的に電話を受けることができます。これは感覚的にできるため、初めての機種だからなどと慌てることもありません。私が年を取って適応能力がなくなってきたこともありますが、それ以上に固定電話は通話に特化して作られていて使い勝手が良いことが、私がいつまでもスマホに馴染めない理由ではないかと思うのです。
新たに電話機を買い直す?
実は現在使っている固定電話はもう20年以上の歴史があるため、どうしても経年劣化を感じます。ひかり電話の基本使用料はNTTの回線を使っていたときの3分の1程度のため、このまま残しておいても構わないような気がするのですが、また新たに電話機を買うのか…と考えると、もう解約する時期なのではないかとも思います。
電話機がなくなれば、電話台を置かなくても済みますし、しつこいセールスに対応する時間も減って、気持ちがスッキリするはずです。しかし、なかなか決断ができないのは夫も同じようです。一家に一台、必ず固定電話が必要!という時代を生きてきただけに、現在の状態に私も夫も追いつけないのかもしれませんね。
それに使いやすいものを捨てて、使いにくいものをわざわざ選ぶって…どうなの?とつい思ってしまうのです。