行動制限のない夏にわかったこと・人はそれぞれ違うから、制限されていた方がラクかもしれない

青い海 季節

久しぶりに行動制限のない夏になりました。しかし、行動制限がなくなった途端に、感染者数が爆発的に増えて、人によっては自分で行動制限をせざるを得なくなったのではないでしょうか。

我が家はもう娘たちも成人したので、夏だからといって特別なことはありませんが、当地のお盆のときに少々考えさせられたことがありました。

親戚のお年寄りたちが我慢の限界

もう、何度もブログに書いている通り、私たちは夫の実家の敷地内に戸建てを新築して30年ほど前から住んでいます。周りには夫の親戚もまだ住んでいますが、行動制限がなくなったことで、その親戚が家に来て欲しい、上がっていって話し相手になって欲しいと夫に言うようになったのです。

夫は早くに両親を亡くしているため、その親戚たちの世話になりながら成長しました。それに夫はとても恩義を感じており、今でもことあるごとに手土産を持って行っています。コロナ禍になるまでは、話し相手になるのを夫も楽しみにしていたと思いますが、今は手土産を届け、玄関先で挨拶をして帰るようにしています。

コロナ禍によって人の感じ方には本当に差があることがわかりました。夫と直接血がつながっている人は夫と一緒にいっぱい酌み交わし、語り合いたいと思ってもその配偶者はそうではないことが痛いほどわかるようになったのです。

しかしお年寄りの家族の想いは…

決して親戚の配偶者が夫を悪く思っているわけではありません。コロナというよくわからないものから身を守るのに精一杯になっているだけだと思います。人によって優先順位が違ってくるのは仕方がないのでしょう。

親戚は久しぶりに夫とゆっくり話したい、この気持でいっぱいになってしまい、自分の配偶者のコロナに対する恐れには気が回っていません。夫は親戚と親戚の配偶者の板挟みになって、何ともいたたまれない気持ちになってしまったようです。

夫は来年還暦を迎えます。その夫の伯父や伯母ですから、もういつ何があってもおかしくない年齢です。本人たちはだからこそ、もう自由に会いたい人に会って、行きたいところへ行きたいのだと思っているのでしょう。

親戚の配偶者や息子や娘たちは、違う思いがあるはずです。今、コロナになってもちゃんと治療を受けられるのかも危ういところです。今コロナになって欲しくない、危険は遠ざけたいという強い気持ちがあるでしょう。

これなら、行動制限があるときの方が気持ちがラクだったかもしれません。最初はわざわざ「今年はお盆の行き来は止めにしましょう」と連絡をしていたのですが、もうそれもなくなりました。別に親戚と行き来がしたいわけではありませんが、何だかスッキリしない終わり方です。

行動制限のない夏、皆さんは本当に楽しめているのでしょうか?

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