テレビ番組の出演者がマスクをつけるべきだという意見が最近聞かれるようになりました。実際に私はニュース番組で司会者がマスクをつけている場面も目にしました。
できればマスク姿は見たくない
皆に注意喚起をするためにも、多くの人が目にするテレビ番組で、出演者がマスクをするのは理にかなっているという意見には、うなずけるところもあります。
しかし、私は長い間、マスク姿の司会者がしゃべるのを見ていることはできず、チャンネルを変えてしまいました。
マスク姿の人なら、外出すれば嫌と言うほど目にすることができます。テレビ番組はマスクをつけていない他人を目にできる貴重な機会です。同じ時間にニュース番組をやっていたとして、マスクをつけた司会者とつけていない司会者が選べるなら、私は後者を選びます。
現実逃避と言われてしまうかもしれませんが、家でテレビを見ているときくらい、多少現実を忘れてもバチは当たらないのではないでしょうか。
また、マスクで顔の半分以上が隠されていると、その人の言っていることがすんなり伝わってきません。実際に買い物のときに店員さんに話しかけられても、自分に言っているのだと思わずに知らんぷりをしてしまったことが私は何度かあります。
マスクでの会話は疲れる
多分マスク無しの会話に慣れていると、マスクをつけたときの会話は情報量が減っているのです。それを自分で補おうと気を張っているので、マスクをつけたときの会話は疲れるような気がします。
これと同じことを家でしたいとは思わないのです。夫は私とは意見が違うようで、こんなことを言っています。
テレビに出ている奴らは偉そうなことばっかり言っている!まず、自分たちがマスクをしろ!
報道番組やバラエティー番組の出演者がすべてマスクをしていたら、最初の何日かは良いでしょうが、しばらくしたら見るのが嫌になるのではないかと私は思います。
誰にでもマスクをする権利はある
しかし、テレビに出演している人たちも感染のリスクがありながら仕事をしているわけです。その人たちが健康を守る権利を主張して、マスクをするというのなら、私は反対しませんし、できません。誰にでも安心して働く権利があると思うからです。
ただ、そのときでもテレビに出演している人がマスクをしないのは、私たち視聴者に対する配慮だと感じている人がいることをお知らせしておきたいと思います(ここで言ってもお知らせしたことにはならないかもしれませんが…)。
マスクをするようになって、人と会話をするとき、自分は多くの情報を受け取っていたことに気が付きました。マスクはウイルスは防ぎますが、情報も遮ってしまいます。きっと困っている人がいるんだろうな、こんなことを考えるようになったのも、コロナ禍のおかげでしょうか。
それとも人は目からもっと感情を読み取れるように、進化していくのでしょうか。
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