近藤真彦さん

ガラスのハート タブー

私と同い年の近藤真彦さん、うまく年齢を重ねていて、今でも根強い人気を誇っているようですが、かつてのように目立っているわけではありませんでした。そんな彼が久しぶりに世間の注目を集めた、と思ったら不倫騒動だったわけです。

処分は重い?軽い?

世間を騒がせた責任と後輩へのけじめとして近藤さんが選んだのは、芸能活動の無期限自粛といういう道でした。それは重いのか軽いのか私にはわかりません。裏切られたと感じるファンの人もいるのかもしれません。

しかし、近藤さんの不倫によって一番つらい思いをしているのは、家族のはずです。家族の信頼を回復するためには、自粛でも何でもできる限りのことをして欲しいと思いますが、あまり重いペナルティが課されるのは違うと思うし、これがエスカレートしたらと思うと少し怖いです。

私は不倫を養護しようというのではありませんが、世の中にはどうしてもそのような状態になる人もいるのではないかと考えています。何しろ結婚生活は長いです。人によっては実家で暮らすよりも、結婚してからの方が長い人もいるでしょう。その間、常に家族のことを考えて暮らせれば幸せですが、そうでない人もたくさんいるのではないでしょうか。

不倫に対しての考え

私の実家の父が49歳で倒れてからは、代わりに母が働きに出て家計を支えていました。父にとっての母は保護者になり、夫婦という姿からはかけ離れていたように思います。

そんなある日、母が嬉しそうに高校のときの同級生に偶然あって、2人で一緒にランチをしたと話していたことがありました。私は当時大学生でお付き合いをしていた人もいました。そんな私が母の話を聞いて、これは恋愛に発展するかもしれないな、と感じたのです。

私はそのときもし恋愛になっても仕方がないとも思いました。家庭のことで目一杯だった母には、恋愛(まあ、不倫になりますね)でもよいから何か生きる目的があった方が良いと思ったからです。

そのときから私はなるべくないに越したことはありませんが、結婚生活が長くなればなるほど不倫はあるかもしれないし、あっても仕方がないと思うようになったのです。

不倫は身の危険を感じさせる

ただ、される方にしたら不倫は苦しいものです。何しろ、現在の日本の夫婦は厳然たる一夫一妻制です。それが家庭の基本ですから、それを壊すことは家庭を壊すことにつながります。今まで自分にとって一番安全だった家庭を失うことになるかもしれませんから、身の危険を感じても仕方がないのです。

それにパートナーに不倫をされることは、自尊心を傷付けます。私は親戚でその状況になった人がいましたが、その人は自分の親から「お前にも至らないところがあったんだろう」などと言われていたし、自分でもそれを認めていたので、とても気の毒でした。

相手にどんなに嫌なところがあったとしても、それを改善するための話し合いでもしたのならともかく、不倫をしてしまうというのはただの逃げだと私は思いますから、自分を責めるのはお門違いです。

誰でも当事者になる可能性があるから

不倫は人に苦痛を与えることで、それをしたら社会的な制裁を受けるのも仕方がありません。でも、それがエスカレートしないようにすることも必要な気がします。

これは交通事故と同じで誰もが被害者にも加害者にもなる可能性があると思うのです。結婚をしている人なら誰でも、不倫というのは他人事ではないのです。

それにしてもジャニーズ事務所が近藤さんに厳しい処分を下したのは、私たちはここまでやっていますよ、と世間に示すパフォーマンスのようなものなのでしょうか。厳しい処分に対してここまでやることないよね~、と世間の人たちに思わせれば、自然世の中は雪解けムードになるのではないかと思います。雪が解けたらまた、近藤さんには中高年の希望としてがんばって欲しいです。

いつ解けるかはわかりませんが…

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