水木一郎さん、歌も生き方も格好良かった人生が終わってしまって寂しいけれど…

テレビ

アニソン歌手として有名な水木一郎さんが亡くなりました。私が一番心に残っているのは「マジンガーZ」です。私は当時小学1年生でした。あのテーマソングを聞くと、子ども心にも自分のテンションが上がるのが実感できましたが、誰ともあの歌いいよね、という会話はしませんでした。

当時は女の子は女の子らしくと教育が徹底されていた時代。当時、私が勇気を出してあの歌いいよね、と誰かに伝えたところで、気の合う人を見つけるのはとても難しかったと思います。

水木さんの歌声はモヤモヤを吹き飛ばしてくれた

私には3つ年下の弟がいたのでマジンガーZを見ていたのだと思いますが、弟は私に比べると顔が可愛く、優しい性質でした。多分私の方が夢中になって見ていたと思います。

私はよく弟と比べて女の子なんだから、もっと〇〇しなさいと言われて育ったのです(〇〇にはいろいろな言葉が入りました。大人しく口答えしないようにとか、可愛らしく見えるようにとか、です)。

当時、それを言われることは当然のこととして受け止めており、女の子らしくできない自分が悪いと思っていましたが、それでも不満は溜まっていきます。それを払拭してくれたのが水木一郎さんが歌うアニソンだったのです。

肺がんで闘病中ということはもちろん知っていましたが、たまに流れる映像は元気だった頃の水木さんです。何だか実感がわきませんでした。そして昨日、訃報が流れてびっくりしてしまったのです。まさか、亡くなるとは思わなかった。思わず「ダメだったのか」と口にしてしまいましたが、よく考えると水木さんはすでに74歳とのこと。よく頑張られたというべきなのでしょう。

最期まで格好良かったな

今朝のテレビでは亡くなる直前に行われたライブに、水木さんが車いすで出演している映像を流していました。すでに喋ることもままならない様子だった水木さん。夫は「もう声も出ていないじゃないか。無理をして出ることはないのに」と言っていましたが、水木さんの様子は、私の目にとても格好良く映りました。

もちろん全盛期の水木さんに比べれば声も出ていないし、十分な歌唱ではないでしょう。しかし私は、どんな状態になっても自分ができる限りのことをすることが、とても尊いのだと学んだような気がします。

水木さんの姿は亡くなる直前まで、自分を貫き通すことだってできるのだと周りに教えてくれました。このことは多くの希望と安心感を大勢の人たちに与えたと思います。水木さんが病を押して出演したことは多くの人のためになったのです。

小学校1年生のときに感じたのと同じくらい、最期のライブでの水木さんは格好良かったです。小学生のときはどんな人が歌っているのかまでは、考えませんでしたが、ずっと私はマジンガーZのテーマソングを覚えており、折に触れて(皿洗いのときとか…)歌ってきました。私は特にアニメが好きなわけではありませんが、それくらいの影響力があったのです。

水木さんという歌手のことを多少なりとも知った今の方が、格好良いという思いは倍増しています。年を取っても病になっても格好良い場合がある、これも私たちが生きていく上での大きな希望になるでしょう。

水木さんがもうこの世にはいないと思うと寂しいですが、これも仕方がありません。年代的にはいよいよこれから自分たちがあの世にいく順番が巡ってくるのだと思いますが、水木さんを見習い、最期まで力の限り生きて行きたいものです。

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