毎日のように危険な暑さが続いています。毎日エアコンのお世話にならずにはいられませんが、私は1つだけ良かったと思っていることがあります。それは、エアコンを堂々と遠慮なく使えることです。
エアコンが大嫌いだった夫
実は私の夫は毎日屋外で肉体労働をしているにも関わらず、エアコンが大の苦手だったのです。
結婚してすぐにエアコンをつけるつけないでケンカになりました。長女が生まれてからは、夫は赤ちゃんにエアコンは毒だと言い張りました。そのため狭いアパートの1室は暑くなりすぎて、長女が泣き止まないこともしばしばありました。
夏に長女が泣いているとき、エアコンをつけると大抵はおさまるので、私は『いい加減にしろ』と心の中で毒づいていました(たまには本当に口に出ました)。
今住んでいる家を新築するとき(26年前のことです)、最初に夫は業者さんにエアコンは要りません、と言ったのです。窓を開ければ済むことだから、とも言っていました。
それを私が頼み込んで、なんとか設置してもらったという経緯もありました。だから、真夏の暑いときでも夫が帰宅するのがわかると(車が入ってくる音でわかる)、急いでエアコンを消して窓を開けなくてはなりませんでした。
そんな夫でしたから、私たち夫婦が休む部屋には10年以上エアコンがありませんでした。娘たちの部屋にはエアコンが設置してありますが、狭い部屋に私も寝かせて、とは言えなかったため、私は少しでも涼しい窓際の場所を死守して、なんとか夏を乗り切ってきました。
夫が変わってきた
しかし一昨年辺りから、夫が暑くて夜眠れないと言い出しました。最初は暑くてたまらないときだけ、エアコンが設置してあるリビングに布団を運んで休んでいたのですが、だんだんとリビングで休む日数の方が多くなってしまいました。
そしてとうとう昨年、寝室にエアコンを設置したのです。もう夫はエアコンを消そうとか、体に毒だとはほとんど言わなくなりました。
確かにエアコンで冷やし過ぎは体に悪いのかもしれません。でも、それをしないと別の意味で体に悪いことになってしまうと夫もわかったのでしょう。
暑さも年々厳しくなっていると思います。私が子どもの頃は、気温が30℃を超えると大人たちが大変だと大騒ぎをしていました。今、30℃くらいなら、今日はまあまあ過ごしやすいと思ってしまう自分がいます。
夫自体も年をとったのでしょう。夏は真っ黒に日焼けして、その肌が熱を吸収して余計に暑さに参ってしまっているように見えます。
適温で生活したい
それにしても夫は昔から夏は家の中ではパンツ(下着)1枚で過ごし、ビールをガブガブ飲んでいました。そんなことだから、エアコンは冷えすぎるなどと言えたのでしょう。
私や娘たちはそんな過ごし方はできませんし、したくありません。それに冬は夫の方が寒がりで、すぐにエアコンをつけようとします。お互いに生活習慣で適温と感じる気温が違うなら、少しずつ譲り合って生活するしかないと私は思っています。
しかし、この暑さでエアコンを使わないことは考えられなくなりましたから、譲り合いの精神も関係なくなりました。みんな生きるためには、エアコンを使わざるを得なくなったのです。
暑いのは不快だけど
なんだか暑くて、心まで殺伐としてくるような世の中になってしまいましたが、とにかくエアコンをつけても文句を言われないのは本当に快適です。
以前はエアコンをつけようとすると、「だからお前は秋口に体調を崩すんだ。我慢しろ」とか「エアコンをつけるなら、俺の肩をもんで」などと余計な一言を聞かなくてはならなかったのです。
たかが部屋の温度ですが、それが度重なると本当に心の温度差にならないとは限らないと思います。
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