以前ハンドタオルが溜まって仕方がないけれど、やっと使い道を見つけたという記事を書きました。
会社員をしていたころに、必ずバッグの中に入れていたハンカチは、もっと以前に処分していました。私はもともと物持ちが良い方で、もうヨレヨレになっていたものもあったので、そんなに処分に悩むことはありませんでした。
このハンカチだけ捨てられない
ウェスにしてから捨てたものもありましたが、画像のハンカチだけがなぜか捨てられずに、今も手元にあるのです。これは母が社員旅行に行って買ってきてくれたものです。沖縄の紅型染を模したもので、小さな着物の形に畳まれて、パッケージに入れられていました。
今から30年以上前のものですが、初めて見たときの『キレイだな～』という思いは今も忘れていません。母は一緒に珊瑚のペンダントも買ってきてくれましたが、それは私がするには少しデザインが大げさで、ほとんどつけないまま、母の死後に売ってしまいました。
ペンダントは無事に処分できたのに、このハンカチだけは処分できずに見るたびに、こんなふうに思っていました。
使わないものをただ持っていても、仕方がないな～。何とかしたいけど、ウェスにするのは忍びない…これが汚れるのを見たくないし、ハサミも入れたくない。
どうしても、ウェスにできない
私はウェスをキッチンで使うことが多いため、シンク下の収納に古い布をまとめて入れています。そこにこのハンカチもずいぶん長く入っていました。鍋やフライパンの油汚れを拭くのに使っているので、ウェスはすぐに足りなくなります。何度も私はこのハンカチをウェスにしようとしました。
けれどその度に、他の古布を探し出してしまうのです。結局、今年からこのハンカチをコースター代わりに使っています。夏に冷たいものを飲むとき、結露ができるのが嫌で、一時はダブルグラスを買おうかと、真剣に検索までしていました。
コースターを使っても、コースター自体がそれほど水を吸わないので、そんなに使い勝手は良くありませんでした。濡れるのがテーブルから、コースターに変わっただけですから。
しかし、ハンカチならかなり水を吸ってくれるし、薄手なので安定感も悪くありません。以前ハンドタオルを同じように使おうとしましたが、ハンドタオルでは生地が厚すぎて安定感が悪かったのです。
何だか無理やりこじつけをして使い道をひねり出している気がしなくもありませんが、とりあえずこのハンカチに仕事を見つけることができて良かったです。これで気が済むまでハンカチを持っていることができます。
普通にバッグやポケットに入れてハンカチとして使うよりも、コースターとして使ったほうが、ずっとハンカチの色や柄を見ていられるので楽しいような気もします。
私の母はすでに他界していますが、もし今でもこのハンカチだけを持っている、と知ったらどんなふうに思うでしょうか。きっと不思議がると思います。
よろしくお願いします。
