年末には何も起きて欲しくないのに

年末は心穏やかに暮らしたい 生活

昨日、12月17日大阪市内でビル火災が起こり、20人以上の方が亡くなりました。火災が起きたのはビルの4階に入っていた心療内科・精神科・内科の診察をしていたクリニックだったということです。

クリニックに患者として通院していた男性が放火した可能性が高いと報道されていました。

久しぶりに聞いた「リワーク」という言葉

毎週金曜日はリワークプログラムを行う日で、昨日も大勢の患者さんが訪れていたそうです。夫の弟もつい最近、リワークに行くのが耐えられないと言って(弟は傷病手当金を出す代わりに、リワークプログラムに参加するように職場の人事担当から言われていたのです)、いよいよ退職する決意をしたようでした。

名前の通り、職場に復帰するための練習をするリワークプログラムですが、人により手応えが感じられないことがあり、これではいつ職場復帰ができるのかと失望してしまう人がいるようです。

そもそも職場が原因で精神の病にかかった人にとっては、疑似職場とも言えるリワークプログラムを良く思えなくても仕方のないことかもしれません。しかし、そのクリニックはとても評判が良く、そこでのリワークのおかげで無事に社会復帰をしたと、テレビカメラの前で語る元患者さんもいました。

運命は誰にもわからない

私はリワークに通う人も、通わない人のこともどうこう言う立場にはありませんし、その資格もありませんが、なんだかとても皮肉な運命を目の当たりにして、やるせない気持ちになってしまいました。

今回火災が起きたクリニックには、リワークに通って、懸命に元の場所に戻ろうとした人たちがたくさんいました。それなのに、1人の男性のせいで、皆2度と元には戻れなくなってしまったのです。

リワークに通うというのは、ある程度前向きな気持ちにならなければできないことだと思います。それは素晴らしいことですが、今回に限っては『今日はどうしてもリワークに行きたくない』、こんなふうに思ったことで命拾いをした人がいるはずです。反対にリワークを勧めたばかりに、と思っている人がいるかもしれません。

弟がリワークを諦めて、再び家にこもってしまったとき、私は残念でたまりませんでした。みすみす社会復帰を逃してしまったと思いました(私は夫の弟と次女のことを重ねて考えていたのかもしれません。弟が立ち直れば、次女も立ち直るような気がしていたのです)。

それに弟が職を失うのももったいないと思いました。夫がもっと弟を励ませば良いのに、と私は少し思っていたのです。しかし、今回の事件で人間は何が幸いするか、本当にわからないと実感しました。

年末は誰にでも穏やかであって欲しい

それにしても、なぜ年末にはいろいろと事件が起きるのでしょう。年末に辛い思いをすると、他の時期にする何倍も身にしみるような気がします。

私は中学生のとき、父が病気で倒れ、入院しました。そのときの私は人生経験もなく、父の病気は一大事でしたから、年末からお正月にかけてはずいぶん辛く感じられました。その後、様々な出来事を見聞きして、辛いことはこの世の中に数え切れないほどあることを知りました。

そして中には本当に理不尽としか言いようのないこともあるのも知りました。それでも、やはりそれが年末に多いと思ってしまうのはなぜなのでしょう。本当に事件が起こっているのかもしれませんが、それを感じる心もまた、年末には敏感になっているのかもしれません。

大掃除なんか終わらなくても、おせちなんかなくても、年末は心穏やかに過ごせるのが一番だと思うのです。

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