一昨年に珍しく大きめのスケジュール帳を購入しました。自分がやった家事を記入して、家の中をもれなくキレイにしようとしたのです。大きめのスケジュール帳なら、何日にどこを掃除したかを記入できます。そしてノートにはもう1つの目的がありました。
引き寄せたかったこと・その1
それは、これから実現して欲しいことを記入することでした。巷でよく聞く、引き寄せの法則を私も実践しようとしたのです。
今から数年前に、私は家でできる仕事で少しでもお金を稼げたら良いと考え、ライティングの仕事を始めました。パートと違って、この種の仕事は自分だけが頼みの綱です。何の信頼も実績もない私は1からコツコツと積み上げていく必要がありました。
もともと文章を書くのは好きでしたが、趣味ではなく仕事にしたいと考えていました(別にプロのライターとして大活躍したい、などということではなく、毎月いくらかのお金を稼ぐことができたら、将来の不安も和らぐし、自分の生活がもっと楽しくなるだろうと考えました)。
私はノートにライティングの仕事が上手くいっている様子を想像と願望を交えて、書いてみたのです。
引き寄せたいこと・その2
私が引き寄せたかったもう1つのことは娘たちの自立でした。数年前から長女は漫画家をしながらアルバイト、次女は引きこもりの状態です。特に次女には、不安が強くありました。このままでは、私の平穏な老後はないと思われました。ぜひ、娘たちの独立は引き寄せたかったです。
しかし、現実は厳しく、ライティングの仕事はなくなることはありませんが、よく聞くサクセスストーリーにはほど遠い状態ですし、長女はいまだに漫画家として日の目を見ることはありません。次女も引きこもりっぱなしの上、最近では風呂に入るのも面倒だと言い出しました。
そんなに簡単に幸せを引き寄せるのは、無理だと思われました。
よく見ると実現したことも
その上、追い打ちをかけるように夫の弟が脳梗塞で倒れて、しばし小安状態だった我が家の経済状況を厳しいものにしてしまいました。もう、ノートを開くこともなくなりました。もともと私は昔から日記などは、まったく続かなかったのです。
この先もきっと同じだろうと処分を決定しましたが、読み返してみるとノートに書いたことで、実現したこともあるのです。
私はライティングでお金を稼ぎ、実際に自分のスマホ代金を払えるようになりました。日用品や洋服なども自分で買えるようになりました。とんでもない大金は手にできませんでしたが、何もしなければ0だったへそくりが着実に増えていることに感謝したくなりました。
長女は漫画家として日の目は見ていませんが、小さな仕事はしていますし、次女も引きこもりですが今のところは健康です。
夫の弟は倒れましたが、夫が親身に世話をしているのを見て、少し見直しました。願いは実現してなくても、そこまで私は不幸と言うわけでもないような気がしました。
ノートに書くことで、自分の願望を見つめ直したために、私は冷静になったのかもしれません。
やはり書くことには力がある!
引き寄せの法則はともかく、細かく自分のやった家事を記録することで、もれがなくなり、どうしても忘れがちだった換気扇の掃除を毎月行うことができるようになりました。
今では習慣として定着したため、換気扇を洗うのと食器を洗うのが同じランクになりました。気負わずに掃除ができるようになったため、年末などに苦労することがなくなったのです。
引き寄せの法則と言うと、少し胡散臭いような気がしますが、こうして見ると書くことにはちゃんと効能があるようです。実現していないことを書くのは気恥ずかしいし、家族に見られたらどうしようと考えてしまいますが、覚書やメモなら恥ずかしくありません。
私の夫もやらなくてはならないことが溜まると、精神的にイライラして何から手をつけて良いのかわからなくなってしまいます。そんなときに夫はメモ用紙にやらなくてはならないことを箇条書きにして、1つ終わると線を入れて消しています。1つ消すごとに荷物が軽くなるような気がするそうです。
私もこれからは引き寄せよりも覚書やメモで行こうかなと思っています。
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