夫の弟は、現在脳梗塞の後遺症を少しでも軽くするために、リハビリ専門の病院に入院しています。実は弟は昨年の8月からうつ病のために休職中でした。これが2度目の休職でしたが、その最中に脳梗塞を発症してしまったのです。
弟は入院を嫌がっている
うつ病で自分の部屋に閉じこもっていた弟は、発症する2~3日前に夫のところに珍しく電話をして来ました(それまでの2年ほどは音信不通でした)。よほど不安が大きくならない限りは人と関わりたくないようでしたから、長引く入院生活は弟にとってはとても負担になっているようです。
弟は何度も夫のところに電話をしてきては、もう大丈夫だから退院したいと訴えるのです。もう精神が限界だとも言っているそうです。私が電話に出てもそんなにしつこく言ってきませんから、実の兄弟だという安心感と甘えが出ているのかもしれません。
特にリハビリで入院している人は、不安になりやすいと聞きます。リハビリは必ずここまでは回復しますという約束があるわけではありません。どんなに励んでももとに戻らない機能もあるでしょう。それに圧倒的に患者さんはお年寄りが多いです。
50代前半はその中で目立つほど若いのです。話が合うわけでもないし、孤独を募らせる人も多いそうです。私の父も入院中(49歳でした)は文句ばかり言っていました。夜中に騒ぐ人もいるため、「ここは頭のおかしい奴らばかりいる」と怒っていました。
文句を聞くのは辛い
多分そのときの父も今の弟も、自分は理不尽にこんなところに入れられている、と感じているのでしょう。自分もその人たちと同じところがあるのだとはどうしても思えないようです。これは仕方のないことだと思います。もし自分の状態がよくわかるほどの客観性があったら、父も弟もきっともっと辛くてたまらなかったと思います。
仕方のないことですが、直に文句を言われる人の身になると、これは大変なことです。実の家族だと、元気なときのままだと自分も思いたいわけです。弟は元気なときと同じように、話せばわかってくれるはずだと夫は思い込んでいるようです。
それで何度も夫は弟に言います。
自分が今どんな状態だか考えて!今、退院できるわけないだろう。
しかし、弟には自分の状態を考えて、入院を承知できるわけもないのです。弟が納得するのはほんのいっときで、すぐにまた同じ文句を言ってくるため、夫は頭を抱えてしまいました。
夫の気持ちもわかる
夫としては、入院費を負担して、転院するときは自分で車を運転して送迎をするなど、精一杯のことをしているのに、まるで夫が無理やり弟を病院に押し込んでいるかのような言い方をされているわけです。がっかりするし、落ち込んでも無理はありません。昨日はとうとう、こんなことを言いながらふて寝をしてしまいました。
俺はなんにも悪いことをしていないのに…
私は弟のことはもちろんですが、夫のことも心配です。夫の母も弟もうつ病で苦しんでいますから、夫がこのストレスでいっぱいの状況を受け止めきれるという保証はどこにもありません。夫は弟にどんな対応をすれば良いのでしょうか。
上手な対応をしたい
私は以前統合失調症の友人からかかってくる電話を拒否したことがありました。1日に何度もかかってくる電話に耐えきれなくなったのです。そのときは電話をしないで、と直接言いましたが、夫は実の兄弟に決してそんなことは言わないでしょうし、言っても仕方がないと思います。だから余計に心配です。
弟への上手な対応の仕方を学ぶことができれば、夫の心の健康も守れます。それがいずれ弟のためにもなるはずです。私はなるべく弟のことを細かくブログに記していこうと思っています。それがいつか、上手な対応につながると信じています。
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