お盆ですね…

季節

世間ではお盆が近いですが、私が住んでいる地域では7月の23日から25日までがお盆でした。
亡くなった人が自宅に帰ってくるというお盆ですが、今年55歳になる私にとっては準備がなかなか大変です。

お寺にも出かけて、盆子(少額のお布施のようなもの)を差し上げなければいけないし、暑い中のお墓の掃除(我が家のお墓は、昔からの共同墓地なので草むしりが必須です)やお茶菓子やお花の用意など、文章にするとあまりわからないかもしれませんが、実際には年々きつく感じられてきます。

私は結婚28年目の主婦なので、実家というものがありましたが、実家の両親はすでに亡くなっています。昨年は1人残された弟が、50歳を過ぎてから思いがけず結婚して、築40年以上だった実家がなくなってしまいました(弟は新居に引っ越しました)。

実家がなくなっても、親が気になる

実家は弟が1人で住むために必要だと考えていたので、すでに相続放棄をしてありました。
だから、私には関係がないことのような気もしますが、お盆のときに父や母はどこに帰るのかがたまに心に引っかかります。

まあ、本当に帰ってくるわけではなし、私もそこまで真剣に心配しているわけではないですが、お盆のお墓参りはあくまでも亡くなった人の霊を迎えに行くため、送るためで、本当は自宅でもてなさないといけないのではないか、と考えてしまいます。

弟にもお盆だから、仏壇にお線香を上げに行くよといっても「なんで?」と聞き返されるばかりで、そのうち私もそれをいわなくなりました。そして実家はなくなった!のです。

親が生きているときも、それほど私は親孝行な娘ではありませんでしたが、親が亡くなってもないがしろにしているようで、何か寂しい気持ちになってしまいます。

お盆の意味って?

いっそのこと、もっとお盆がすたれれば、こんなことも気にならなくなるのに、と思います。
自分も暑い夏に草むしりをしなくて済みます!
毎年、お盆のときにはいろいろなことを考えさせられます。考えないよりも考えた方がよいのでしょうか。お盆の意味は考えることにあるのでしょうか。

亡くなった人も生きている人もあちこちに出かけるお盆は、もしかしたら年末年始よりもにぎやかな季節なのかもしれません。

タイトルとURLをコピーしました