また、お彼岸ですね

お墓 季節

つい最近、お正月を迎えたと思ったら、もうお彼岸になりました。今日、3月17日は彼岸の入りですね。

お彼岸はお墓が明るくなる

私は早速、夫と墓参りをしてきました。我が家のお墓は家の近所にあって、行きやすいのですが、もともと風の強い地域にある上に、少し高台にあるので、一層風が強く、お盆やお彼岸でないと人とあまり会わないほど寂しい場所です。

今日も冷たい風が吹いていましたが、みんなが供えた花で、急に墓地の中が明るくなったように感じられました。こんな機会がないと、墓地はとても寂しい場所になってしまうから、お盆やお彼岸は必要なのかもしれません。

お彼岸の苦労

でも、毎回お墓の掃除をしていると、大変だな~、と感じることが多いです。お彼岸はまだしもお盆の前は暑いし、虫は出るしでとても厳しいです。以前にはなぜこんなことをしなくてはならないのか、と不満がありました。でも、最近はこんなことを繰り返しているうちに、家族を亡くした人がそれを受け入れられるようになるのだと思うようになりました(お坊さんも同じことをいっていました「久しぶりの四十九日」)。

実際に私はお墓の掃除を繰り返しているうちに、夫の家のお墓ではありますが、お墓にも、そして中に入っている人にも何となく愛着も感じるようになりました。全国のお墓掃除に苦労しているみなさん(特に長男の妻のみなさん)、これからもがんばりましょう。

お墓の掃除を頼める業者もありますが、きっといざ頼むとなると、気が引けるし落ち着かないような気がします。同じ理由で手伝ってもらうのにも抵抗を感じる場合もあるでしょう。自分ではお墓の掃除をぜひやりたいというわけではないのに、やらずにはいられないのはとても複雑で面倒な問題(自分で自分を縛っているわけですから)ですが、きっとそれを抜けた先には何か見えるものがあるのではないかと、私は考えています。

お彼岸にワクワクする

それにしても、春も秋もお彼岸は昼夜の長さが同じになります。あえてこの時期にお墓参りをして、亡くなった人のことを考えるのは、何かの意味があるのでしょうか。毎年、お彼岸だ、大変だ、と騒いでいるのに私はその意味をよくわかっていませんでした。

いかにも仏教の行事のようですが、お彼岸を行っているのは日本だけです。お彼岸の中日、春分の日と秋分の日は太陽が真東から上って、真西に沈むために、昔の人たちが西にある極楽浄土を思うようになったのではないかということですが、時計もコンパスもなかった昔にそのことがわかっていたのはすごいことだと思います。

そして太陽が沈む方角に、宗教的な意味を見出したのも、とてもしゃれていると思います。この太陽が沈む先には、すてきな場所があるんだと教えられた人は、どんなに憧れただろうと思うと、私までワクワクしてきます。

亡くなった人と向き合う大切な日

昔の人にとって太陽は神様でしたから、日が長くなる、短くなるということは、大きな意味を持っていたようです。だから、昼夜の時間が同じになることにも、特別な意味が合ったはずです。日本人がお彼岸を続けてきた理由がいつか私にもわかればよいな、と思った今年のお彼岸でした。

でも、理由がわからなくても、お彼岸は亡くなった人とゆっくりと向き合える大切な日ですよね。大切な人を亡くした人にとっては、お彼岸は大切な日になるのかもしれません。そうなると、ある程度の年齢の人には、誰にとっても大切な日ということになりますね。

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