ウクライナ侵攻で世界から反発を受けているロシア。アメリカなどの大国が次々と経済制裁を加えているようで、日本もこれに習おうとしています。子どものケンカなら力ずくで止めるのかもしれませんが、国と国のケンカを止めるには経済制裁くらいしか方法がないのかもしれません。
経済制裁は本当に良い方法なのか?
かつて日本もアメリカから経済制裁を受けて、第2次世界大戦に突入した経験があります。世界中からよってたかって叩かれると人と同じように、国も自棄になってしまうのではないでしょうか(国は人の集まりですから)。日本はなんとしてでも、経済制裁を突破するために、更に強硬手段を取るようになりました。時代も国も違いますが、ロシアが更に強硬手段を取らないとは誰も言えないと思います。
ロシアの強硬手段はかつての日本の比ではなく、それこそ世界を滅亡させてしまう力があるように思いますが、それは誰も心配していないのでしょうか。それに経済制裁を加えて、最初に困るのはロシアの一般市民です。今、こんな無茶をしているロシアの上層部はなにも困らないのではないかと思います。なぜ各国の首脳陣が、そこに思いが至らないのか、私には不思議で仕方がありません。
それに日本とロシアではわけが違います。小さな島国に対して、ロシアは広大で資源が豊富な国です。天然ガスの産出国としても有名だし、小麦の輸出でも大きな存在となっています。
経済制裁をされても困らないどころか、かえって私たちの方が困ってしまうことはないのでしょうか。すでにイタリアではガス代が急騰していますが、ロシアが天然ガスの供給を止めてしまったら、これ以上のことが世界各地で起こってしまうかもしれません。
どうも経済制裁は、ロシアを自棄にしてしまう危険性があるだけでなく、効果の方も怪しいため、うまい方法ではないと私には思えるのです。それでもなぜ日本がロシアに経済制裁をするのか、それはアメリカがしているからではないでしょうか。
日本には他の方法を探して欲しい
かつて日本は経済制裁を受けて不幸な結末になった事実がありながら、それをしたアメリカに忠義を示しているわけです。そして私自身日本人ですから、気持ちはよくわかりますが、みんながしているからする、という側面もあるのではないでしょうか。現に独自の経済制裁をしないという韓国はいろいろと取りざたされています。
しかし、日本にはもっと他にできることがあるはずです。ロシアにかつての日本を思い出してもらうこと、ウクライナの市民を直接支援することなど、日本の政治家たちには日本だからできることを探して欲しいです。
連日の報道を見ながら、こんなことを考えましたが、これも皆私が世界情勢や政治に疎いから考えてしまうことなのかもしれません。とにかく今は、ウクライナとロシアの停戦協議がうまく行くことを願うしかありません。