私の飲酒歴について

健康

ずっとお酒が好きだと思って生きてきました。
お酒を飲みだしたのは、まだ中学生くらいの頃だったと思います。特に私が非行に走っていたのではなく、当時は飲酒に関してはとても寛大でした。

飲酒の始まりは中学生から

私は体型は中肉といった感じで、そんなに気にするほどではなかったと思うのですが、母にいわせると食が細かったそうです。それで食が進むなら、と食前に梅酒を飲むように進められたのが飲酒の始まりでした。高校生になると夏の夕食にはビールを飲むこともありました。

そのうちに一人で夜テスト勉強をしていると、酒が飲みたくなることがあり、徐々に一人で飲む楽しさを覚えていきました。私の飲酒は始めから誰かと一緒ではなく、一人が基本だったのです。

成人して一人暮らしを始めてから、酒は嫌なことを紛らわす道具になりました。酒を飲むと、細かいことは気にならなくなります。それで一日がリセットされたような気になっていました。
結婚してからは夫が私以上の酒飲みだったので、私も当然のように毎日酒を飲んでいました。
夫よりも飲む量が少ないため、自分でも全く疑問を感じることはありませんでした。

私が好きなのは日本酒や赤ワインで、毎日飲んでいるときは1日1合では済みませんでした。
それでも私は飲む量が少ないから、何の問題もないと思っていました。誰かに迷惑をかけることもなかったので、私は自分でも飲酒を楽しんでいると思っていました。

自分でおかしいと思った理由

でも、今から12年前の平成19年に、突然このままでは何かおかしいと思い始めました。
いつも食欲がないし、朝起きると体はむくんでいるし、買い物に行くと毎回酒を買っている自分は一体どうしたんだろう、と考えてしまったのです。何だか酒に追いかけられているみたいでした。私は自分が酒を飲んでいると思っていましたが、まるで酒に命令されて飲んでいるような変な気分になりました。

それにたとえ飲酒で気が紛れても、それは一時的なもので、悩みや問題は解決するわけではありません。飲酒をすることで、かえって悩みや問題から、目をそむけてしまう可能性もあります。
別に酒は私に何もしてくれなかった、と私は気がついたのです。

私が酒を飲むためには、私が酒をコントロールできる必要があると考えて、とりあえず毎日酒を飲むことをやめてみようと思い立ちました。最初は1日置きに飲酒をしようとしましたが、まるで次の日の分まで飲んでいるような状態になり、これでは意味がないと夫にもいわれて挫折しました。

最初はちょっと辛かった

1日置きでダメなら、2日置いてみることにしました。いくらなんでも3日分を1度に飲むことはできないだろうと思ったのです。このペースは私に合っていたようで、その後12年間飲酒は3日に1度のペースが続くことになります。

ただ、このペースだとやはり酒のことを考えるときが多かったです。次に飲めるまで頑張って我慢する状態でした。飲んだ次の日の不調もかえって強く感じられるようになりました。
このペースに慣れるまで、自分は酒を飲まないと眠れないと思っていました。3~4日は夜寝付くまでに、布団の中で悶々と酒のことを考えていました。このときに私は飲む量が少なくても、アル中の人はいるんだと確信しました。そして私自身がそのアル中なのだということも。

酒を飲まなくても生活できる自信

しかし1週間もたたないうちに私は酒を飲まなくても、ちゃんと眠れるようになりました。
睡眠の質がよくなったかどうかは、わかりません。今は年齢的な理由で早朝に目覚めることも多くなっています。でも、酒を飲まなくても眠れる、という事実は私にとっては大きな達成感を与えてくれました。

そして私は今年の10月に夫が痛風の発作を起こしたのをきっかけに、自分も2週間禁酒をしました。3日に1度飲んでいたときよりも、2週間全く飲まなかったときの方が、酒のことを考えずに済みました。体の方が飲まなければ、それでやっていけるのだと納得してくれたようでした。

現在の飲酒事情

現在私の飲酒はは週に1度です。これは全く酒を飲まない人にしてみれば、禁酒でもなんでもありませんが、私にとってはかなりの進歩です(私は1週間禁酒している、と考えています)。今の状態なら、私は完全に酒よりも立場が上だと実感できます。酒に追いかけられることなく、たまには楽しむのもよいし、完全に飲むのをやめてもよいですが、それは自分の意思で決めたいと思っています。

酒で体を壊したわけでもなく、世間に迷惑をかけたわけでなくても、自分が違和感を覚えているなら、それは酒との関係を見直す時期かもしれません。本当に自分は酒が飲みたいのか、自分と相談することをおすすめします。酒に追いかけられない生活は、気分が楽になりますが、酒を買わないだけで、買い物もかなり楽になりますよ。

私は人にも酒を飲むな、とはいいたくありません。飲んでもよいのですが、それは本当に飲みたいときにしませんか、といいたいです。生きているうちには、病気やケガでおいしく酒が飲めなくなるときもあります。元気なときになんとなく酒を飲むのはもったいないと考えれば、酒は毎日飲むものではないとわかるのではないでしょうか。

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