身近なものを見逃さないで・野鳥の話

季節

先日草むしりをしていたら、やけに視線を感じるので振り向いたら、そこには、1羽の鳥がいました。

かわいい鳥の名は

それはハクセキレイでした。ネットでは一時駐車場の鳥として有名になりましたね。全長は21cmですから、雀よりは少し大きい鳥です。頭から翼にかけて黒か灰色で、腹は真っ白でかわいらしい姿をしています。長い尾をピコピコと動かして歩いて餌を探している姿がおなじみです。

そのハクセキレイが草むしりをしているすぐ側で立ち止まって、私のことを見上げていました。
すぐ側というのは、手を伸ばせば届きそうなくらいの近さです。やたら我が家の庭にはハクセキレイが歩いているな、とは思っていましたが、こんなに近くに寄って来るとは驚きでした。

かわいい鳥はほかにも!

夫が庭の椿の木の枝を整えていたら、中から小さな巣が出てきたこともありました。
もう退去した後だったので、確かなことはいえませんが、いろいろと調べた結果、メジロの巣の可能性が高いことがわかりました。

メジロはよくウグイスと間違えられる鳥です。小さくて鮮やかな緑色(うぐいす色)をしていて、目の周りは白いラインが入っています。梅が咲く頃に、枝に止まっているメジロはウグイスよりも似合っていると思います。小さな野鳥たちは身を守るために、人間の側で暮らす性質があるようです。

たまに近所で見かけるのはコガラという、キツツキの仲間です。散歩をしていて、音で気がつくこともあります。普段から鳥たちのことを気にしていないと、なかなか見つけるのは難しいようで、一緒にいた次女に「ほら、コガラがいる」といくら教えても、彼女にはどこにいるのか見当もつかないようでした。

鳥の世界も入れ替わりがある

新しく見かけるようになったのは、ガビチョウです。体は目立たない茶色ですが、鳴き声が特徴的なので、誰にでもすぐに分かる鳥です。とてもよい鳴き声ですが、何しろ音量がデカイのです。もともと鳴き声を聞くために、中国から輸入された鳥でしたが、日本人には声が大きすぎるようで、あまり喜ばれず、いつしか逃げ出したものが野生化したそうです。このガビチョウのせいで、私は生まれて初めて鳥の声がうるさいと思いました。

反対に見かけなくなってしまった鳥もいます。キセキレイです。さっきのハクセキレイの仲間ですが、20年ほど前は、ハクセキレイと同じくらい見かけていました。でも、気付いたら今は全く見かけません。河原や水田に多くいたそうですから、それらが減ってしまっては、キセキレイも居場所がないのかもしれません。

もともと声しかしりませんが、カッコウも今はあまりいないのかもしれません。子どもの頃に初めて鳥の鳴き声を聞いて、感心したのがカッコウでした。本当にカッコウ、カッコウと鳴くのには驚いたものです。

いつも会えるのは心強い!

安定して毎年会えるのは、ムクドリ、ヒヨドリ、オナガ、スズメにカラスなどでしょうか。
どれも真夏にはあまり見かけないような気がしますが、みんなどうしているのでしょう。
オナガはブルー・グレーの長い尾が遠くから見ても、とても美しい鳥です。毎年会っているけれど、そのたびに見とれてしまうほどです。でも実はオナガはカラスの仲間だそうで、声は…です。すごい美人が声は今ひとつ、みたいな感じで微笑ましいといえなくもありません。

カラスには、声よりももっと魅力的なところがあります。それは頭のよさです。カラスを見ていると、どうも一人遊びをしているとしか思えないときがあります。リズムを取りながらあるいていることもありますし、そこらに放ってあったボールを蹴ってサッカーをしていることもあるのです。生ゴミをいたずらするのが、困りものですが。

見逃すのは、もったいない!

こんな話をしていると、私がまるで自然豊かな山里に住んでいると思われるかもしれませんが、まあ、普通の住宅街です。少々不便ですが、東京のベッドタウンといわれていますから、それほどの田舎ではありません。それでも、これほど周りには生き物がいます。

うちの周りにはいないわ、とおっしゃる人は気がついていないだけなのかもしれませんよ。今よりも少しだけ、自分の周りに気を配ってみませんか?鳥の名前などがわかると楽しいです。見ないともったいないですよ。

我が家の周りには、鳥のほかにもヤモリやコウモリ、モグラなどがいます。そのお話はまた、いずれしたいと思います。

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