ブログを読んで思い出した宗教に勧誘された日・実家には弱みにつけ込まれるだけの理由があった

ブログ好き

いつも楽しく読んでいるブログがあります。お子さんがまだ小学生だし、きっと私とは世代が違う方のブログですが、だからこそ楽しいです。しかし、先日叔母様にガンが発覚し、そのときのことを記事にしていました。

読者の中にも、他人事とは思えない方が多かったのでしょう。記事にはたくさんのコメントが寄せられたようですが、その中に宗教関連のコメントがあったようです。

大変残念ですが、私自身にも似たような経験があり、それはネットなどまだない時代のことでした。現在のこのような状況では宗教関連の方はかえって活動しやすいのではないか、と思いました。

私は弱みにつけ込まれた?

私が中学2年生の頃、父が49歳で脳出血の発作を起こし、2年以上入院を余儀なくされました。当然それまでのように父は仕事をできなくなり、母が急遽正社員になり家計を支えました。私の実家の生活は父が倒れた日を境にガラリと変わってしまったのです。

別に私はそれまでと変わりなく学校に行って、部活動もしていたのですが、何というか気の持ちようが変わり、それまでとは違う落ち着きのない生活をしていたように思います。自宅に一人でいる時間も増えて、玄関でチャイムがなると私が応対をするのが当然になりました。

そんなある日、チャイムが鳴ると知らない中年女性が2~3人立っていました。彼女たちは「〇〇(家の近所の地区名)の▲▲(自分の名字)です。お父さんが倒れたって聞いたもので、びっくりしてかけつけました」と言います。人生経験がなかった私は、てっきり母の知り合いが父の具合を尋ねに来たのだと思いました。

母は仕事でいないと伝えると、「本当に大変ね」と女性たちは母をねぎらう言葉を発し、その後にいろいろと人生には辛いことがあるが、それを解決する方法があると言い出したのです。そこでやっとこれは怪しいぞと思い、とにかく早く切り上げないといけないと気が焦りましたが、複数の中年女性と中学生ではなかなかうまくいきませんでした。

結局宗教の誘いを受けてしまいますが、私は怒ったり大きな声を出して抵抗したわけではありません。それは私が嫌がっていなかったわけではなく、玄関のドアを開けてしまっていたため、何とか穏便に帰ってもらいたいという気持ちが強かったからです。

許せないと言った母だったが

結局どうやって帰ってもらったのか、今となっては記憶が定かではありませんが、とにかく私はそんなものに興味はない、母も同じだと繰り返したような気がします。母が帰宅してから、その中年女性たちのことを伝えると、そんな人たちは知らないと言い、一体父が倒れたことをどうして知ったのかと怪しんでいました。

同時に、人の弱みにつけ込むなんて許せないとも言っており、それは私もまったく同感でした。私は実際に話しをして、一度は心配して来てくれた人だと思ったため、余計に許せない気持ちが強かったのだと思います。何日か嫌な気持ちが続きましたが、その後、もっと驚くようなことが起こります。

母がある宗教に入信してしまったのです(実家に来た宗教団体とは別のところです)。母も何かにすがらずにはいられなかったということなのでしょうか。当時の母にはさまざまなストレスがあったと思います。家計を支えて、子どもたち(私と弟)を育て上げなくてはいけないというプレッシャーは相当大きかったはずです。そんなものに負けない心を母は持ちたかったのかもしれません。

しかし、宗教団体といえども人の集まりに変わりはなく、人間関係のトラブルなどは当たり前にありました。しょっちゅう母はその宗教団体について文句を言っており、私は早く辞めてしまえば良いのに、と思っていました。

宗教も人を選ぶ

晩年の母はすっかりその団体からは足が遠のいていましたが、きっぱり辞めるということはありませんでした。一度始めたことを辞めるのは、誰にとってもなかなか勇気がいることです。特にその宗教団体は信者が近所(同じ団地内)にいたため、母はきっぱり辞めてスッキリするよりも、何となくフェードアウトをしたかったのかもしれません。

母を見ていると、宗教を通じて自分を高める、強くするということはとても難しいです。それだけではなく、信者として活動を続けていくことも難しいことに思われます。宗教活動というのは、とても人を選ぶものなのでしょう。

心が弱った人は一時的に宗教にすがりたいと思うこともあるでしょう。しかし、それがきっかけでずっと宗教活動を続けていける人(すなわちお布施を支払える人)はほんの僅かだと思います。ぜひ、各種宗教団体の関係者は布教の方法を考え直していただきたいです。

今もよくわからない

ちなみに母は入信した直後、その宗教団体から仏壇を購入しています。父は次男でもともと実家に仏壇はなく、誰も亡くなっていないのに母はなけなしのボーナスでその仏壇を購入したため、私も含む家族が皆驚き、呆れ、反発しました。

母が亡くなった後、弟はわざわざ仏壇を買い直したのです。母の宗教に関しては、家族みんなが一線を引いていました。私は子育てに関する講演会があると何回も誘われましたが、決して参加しませんでした。本当に宗教って、何なのでしょうか。何かを心から信じることができれば、とても良いと思いますが、それは家族との距離を作ってまですることなのでしょうか。私には今もよくわかりません。

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