昨日の朝、長女を車で駅まで送っていきました。仕事終わりには雨になる予報だったからですが、すでに駅から帰る道で雨が降り出しました。もう降ってきたのか~、と思いながら車を走らせていると我が家に近づくにつれて、正装した人たちが傘をさして同じ方向に歩いていきます。
昨日は小学校の卒業式でした
昨日はどうやら娘たちが卒業した小学校の卒業式だったようです。雨で気の毒に思いましたが、次女の卒業の日も式典の終わりから雨が降ったのだと思い出しました。次女は朝の登校時から耳が痛いと訴えており、私はそれを卒業式だからと無理に登校させました。そのせいで式典中ずっと落ち着かない思いでいることになったのです。
卒業式が終わり、やっと帰宅すると次女の耳からは耳だれが出ており、耳鼻科に行くと中耳炎とのことでした。医師からはこんなことを言われました。
お母さん、ここまでになるには昨夜あたり相当痛かったはずですよ。
次女には申し訳ないことをしたと思い、とても落ち込みましたが、すでに一番ひどい時期は過ぎていたようで、回復するのにそれほど時間がかからなかったことが救いになりました。
そんなことをツラツラと思い出したので、次女に言ってみましたが、当の次女はまったく覚えていませんでした。そのときは大変だと思ったことも、こんなふうにいつかは思い出になり、終いには思い出すこともなくなっていくわけです。
あの頃の悩みや後悔・今はなくなっているけど
子育ては悩みが多いものですが、その悩みはいつまでも続くわけではありません。現に私も次女の中耳炎のことをほとんど思い出すことはありません。
すべてが解決して、懐かしい思い出になっていれば良いのですが、私の場合は悩みが解決したというよりも、別の悩みが出てきてそちらに気を取られているうちに、古い悩みはどうでも良くなった感じです。悩みが悩みを押し流したということでしょうか。
小学校など卒業式を終えたばかりのお子さんをお持ちの方は、これから子育てに限らず悩みを感じることもあるでしょう。私のように別の悩みが出てくることはあるかもしれませんが、1つの悩みが延々と続くことはないはずです。今日歩いていたのは見も知らぬ人たちですが、『良いことも悪いこともずっと続くわけじゃありません。これからお互いに頑張って、何とかこの人生を乗り切っていきましょう』と勝手に思っていました。
ちなみに小学校の卒業式のことをまったく覚えていないと言った次女(26歳・引きこもり)は、なぜ卒業式に親が行くのかがわからないそうです。毎日同じ家で暮らしているのだから、わざわざ卒業式を見に行かなくても、成長は十分にわかっているだろうと言うのです。
外に出ず、自分のことで精一杯な次女が、卒業式に行く親の気持ちを理解することはないんだろうな~と思うとため息が出ました。こういうことが今の悩みと言えば言えるでしょうが、そうすると私の生活全般が悩みだらけということになります。小学校の卒業式でいろいろと感じていた頃からすると、次女も私もずいぶんと遠くに来てしまったような気がします。