3月22日、お彼岸なのに雪が降りました。仕事が休みだった夫はずっとコタツに入ってスマホゲームをしていました。ゲームに夢中になってせっかく用意した夕食もなかなか食べようとしませんでした。普段は肉体労働をすることも多い夫ですから、あまりうるさく言うのも悪いような気がして、放っておいたのですが、そんな夫を病が襲ったのです。
ゲームに夢中で食事も忘れた夫
次女にはいつも家族で揃ってご飯を食べるように言っていた夫でしたが、その日は一人でスマホゲームをしていて、2時間も遅れて食べたのです。過去にはこんなこともありました。
テーブルに夕食がのっているのに、あまりにも放っておくので私も腹が立って、食べないなら片付けると言うと、やっと食べるという有様でした。その後も懲りずに夫はゲームを続けて、私が寝室に行った後も一人でリビングにいたのでした。
どれくらい時間が経ったのでしょうか、私は夫の大きな足音で一度目を覚ましました。『本当にうるさいな~。もう少し静かにできないのかな』こう思いましたが、すぐにまた眠ってしまいました。しかし、それはわざとではなく、足が痛くてうまく歩けなかったからだったようです。
翌朝、夫は朝起きるなり足が痛いと訴えました。また、痛風の発作が起きたと言うのです。
もともと夫は血液中の尿酸値が高く、一時期は基準値を上回っていました。この値が高い人は体内に尿酸の結晶が溜まりやすく、結晶が溜まった箇所に痛みを生じることがあります。これがいわゆる痛風発作と言われるものです。
夫と痛風
結晶が溜まった箇所に風があたっても痛いことから痛風と言われるようになったそうです。結晶は血液にのって流れるため、身体の末端に溜まりやすいと言います。だから圧倒的に足先が痛む人が多いのだそうです。夫はこれで痛風のほっさは3回目です。前回の発作のとき、何回も繰り返すのは良くないから尿酸値が高くならないようにコントロールしましょう、と近所の医院の医師に言われたのでした。
ところが夫は薬を飲むのが大嫌いと来ています。
通院も面倒ですから、コロナ禍になったのを良いことにまったく通院しなくなってしまいました。
自分なりに気を付けているようだけど
夫は尿路結石の発作を起こしてからは、かなり酒の量を減らして、食べるときも考えて食べるようにしています。以前は食べすぎで胃から食べ物が逆流しそうになるくらいに食べていましたが、最近では一生懸命我慢しています。だから体重も5kg減りました。
それなのになぜ、また足が痛くなるのかと夫は不満気です。私ももうそれほど夫が飲み食いしているとは思いません。しかし、もともと尿酸値のコントロールができていないため、普通なら問題にならない飲み食いが負担になっているようです。
結局基本をちゃんとしておかないと、小手先でいろいろ気を使ってもムダになるのかもしれない、と夫を見ていると感じます。夫は医師が嫌い、薬が嫌いで、何かと言うと「医者も商売だから」とか「金のためにムダな治療をしようとしている」などと言います。夫の言う通り、医師の言うことがすべて金のためで、薬など飲んでも飲まなくても同じなのでしょうか。
それなら、自分で何とかするしかないのでしょうか。夫は自分で何とかしようとしましたが、結局ダメだったわけです。夫の場合は尿酸値が低くなって初めて、食事に気を使うことが生きてくるような気がします。だから、ちゃんと診察をして、尿酸値をコントロールして欲しいな(薬が必要なら飲んで欲しいです)、と思っていますが、どうなるでしょうか。
夫の気持ちもわかるけど
現在医師の診察を受けて投薬治療、ということになるとまず終わりが来ません。人間ゴールがあればがんばれますが、もう一生薬を飲み続ける、と思うと嫌になります。私など、ドライアイの目薬くらいで、もう嫌になっているので、夫も嫌なんだろうなとは思います。
どこかに「数値が〇〇になれば、一度薬を止めましょう。それまで辛抱してください」などと言ってくれる医師がいると良いのですが。いろいろな方のブログを読んでいると、私たちの年代の方はみんないろいろと病を経験しています。痛風や尿路結石くらいは仕方がないのかな~、とも思いますが、どうなのでしょうか。