辞める権利、やらない権利

タブー

mikiさんという女性のブログを読んだら、とても印象に残ったので、紹介したいと思います。
近所に馴染めない…そんな理由で家を売って引っ越します!そう思っていた私の15年とその後

mikiさんは戸建ての持ち家にご主人と娘さんと3人でお住まいのようです。私はmikiさんが町内会を退会したことにとても興味をそそられたのです。

地元の現状

私が住んでいる場所でも、住民は自治会の班に所属していて、順番に役員も回ってきます。一番回ってくるのは班長でしょうか。毎月、回覧板を回したり、広報誌などを各家庭に配ったりする他にも班長には大きな仕事があります。

仕事をあげればキリがありませんが、主なものは自治会費などの集金と、地区の行事への協力です。昨年はコロナで中止になりましたが、例年行事のときは朝から晩まで行事に出ていなくてはなりません。私は専業主婦ですから、まだ我慢ができますが、確かに働いている人には辛いかもしれません。

私はずっとこの場所に住んでいるのだから、自治会活動に参加するのは仕方のないことだと思ってきました。私が現在住んでいるのは夫の実家の敷地内です。積極的に自治会活動に参加することで、周りの人たちに顔と名前を知ってもらえたし、自分も馴染めたと思っています。

だから自治会の活動をすべて無意味だと言うつもりはありません。しかし、人によって価値観は違うし、それぞれ事情もあるのだから、せめて最初に自治会活動に参加するかしないかの確認くらいはしてくれても良いと思います。

自治会活動に終わりはない

なぜ私がこんなことを考えるようになったかと言うと、自治会活動に終わりがないからです。私が住んでいる地域は、先祖代々住んでいる家が多く、人の出入りがありません。だから、同じ家どうしで自治会活動をやっていかざるを得ず、班長は何度でも回ってきます。

それだけでなく、年齢を重ねていくともっと面倒な自治会長などもやらなくてはならないし、ゴミの集積場の修繕や管理をする衛生委員など、自治会の仕事はいくらでもあるのです。

そしてこの強制的なボランティアのような活動は、自治会活動だけではありません。私には子どもが学校に通っているときにはPTAや子供会がありました。また、かつて夫の実家が農家だったことの名残で、現在も農協の役員を定期的にやらなくてはなりません(農協は生協のように、お客様ではなく組合員です。そして組合員にも仕事があります)。

とにかく、自分の頭でこれをやるかやらないか、と判断していかないと、いつまで経っても何かを引き受けなくてはなりません。

本当は自分がやらなくても済むこと(または自分が納得できないこと)を、我慢して続けるのは地味にストレスになると思います。これに終わりがあれば良いのですが(子どもが卒業したらPTAは終わりになります)、自分から辞めますと宣言しない限り、自治会活動には終わりが来ないのです。

辞めたりやらなかったりする権利もあると思う

だからmikiさんが自分でキッチリと自治会(mikiさんの場合は町内会でしたが)辞めますと宣言したのは、私にとっては新鮮で気持ちの良いことでした。

最近はやっとPTAなども、最初に入会するかどうかの意思を聞いてくれるようになりました。どうも私はみんながやっているならとか、周りと同じようにしたいと思ってしまうところがあるようです。これからは最初から何でも鵜呑みにせずに、これは自分がやるべきかどうか、判断して行きたいと思います。

と言うか、もっと早くからこういうことを考える人になりたかったです。辞める権利、やらない権利をもっと大切にする世の中に、自分でしないといけませんよね。改めてこういうことをハッキリさせてくれたmikiさんには感謝したいです。

辞めるとかやらないと言うと、後ろ向きと取られかねませんが、無駄なことは辞めて自分の生活を大切にするという意味ではとても前向きなことだと私は思っています。

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