昨日、髪の毛をカットしてもらいに、いつもの理髪店に行ってきました。もともと30年前に偶然見つけた店でしたが、経営している夫婦は私と同年代、1人娘は我が家の長女と同い年だったので、ずっとお世話になっています。
そんな事情なので、店主の奥さんの友だちは私とも繋がりのある人で、自然とその友だちについての会話になりました。彼女は次女の同級生のお母さんで、次女が引きこもっていることを心配してくれているようです。
偶然会ったときに聞かれたこと
先日、偶然会ったときに「次女ちゃんはどうしているの?」と聞かれたのです。こういうとき、私と同じ立場の人はどう答えるのでしょう。次女は今年28歳になりますが、20歳からずっと引きこもって生活をしています。
これを私は誰かに伝えるとき、今でも心が痛いのです。メンタルクリニックに連れて行ったりしたこともありますし、引きこもり支援を相談できる施設を探したこともありますが、どれもうまく行かず、現状は放置しているのと同じになっています。
その事実を認識するから心が痛いのかもしれません。しかし、隠しておくのも嫌でどうしているの?と聞かれると正直に答えています(それでかえって気まずい思いをすることもあります)。
まあ、とにかく聞かれたから私は正直に「まだ、引きこもっているよ」と言ったのです。それに対して奥さんの友だちは「困ったもんだな」と言いながらも「そういう人はやっぱり精神科とかを受診するの?」などと更に質問をしてきました。
グイグイ来る人とそっとしておいてくれる人、どちらが良い?
理髪店の奥さんは誰かに近況を聞くのは構わないけど、聞いた後は心にしまっておく方が良いこともあると考えているそうです。私が友だちから次女の引きこもりについて聞かれたよ、と言ったときには随分と痛ましそうな顔をしていました。
確かに理髪店の奥さんは次女が引きこもりだと言ったところ、その後は一切次女については聞いてきません。
自分の友だちについて「決して悪い人ではないけど、どんなことにも顔を突っ込みたがっているところが気になる…あんまりあれこれ聞かないようにって、いつも言っているんだけどね」と言っていました。
多分、どっちもどっち
まあ、私にしてみればどっちもどっちと言ったところでしょうか。あまりしつこく聞かれるのも嫌ですが、まるで次女の存在がなかったことのように、一切触れられないのも不自然で嫌なのです。
しかし、これは長年次女の引きこもりに付き合って、私がひねくれてしまった結果に抱いた感情かもしれません。そう考えると、なるべく人付き合いなどせず、家で大人しくしていようと思います。一人でいればひねくれるも何もありませんから。
う~ん、単に人付き合いに正解はないってことかもしれませんね。とにかくカットをしてもらって、頭が軽くなったので良かったです。