最近、何かを知りたくて検索すると、AIの解答が一番最初に出てきます。AIの解答の最後には”AIの解答には誤りが含まれている場合があります”というような但し書きがしてあるため、私はなるべく読まないようにしていたのです。
ただ、度重なるとつい読んでしまう。何しろ一番最初に出てくるので、目に留まりやすいし、AIの解答を目にする機会が増えるにつれ、最初に感じていた胡散臭い感じが薄まっていったのでしょう。
とりあえずAIの解答を読む回数が段々と増えていったのです。
AIの言うことを本気にして考え込んだ
しかし、最近読んでいるうちにちょっと嫌だな、と思うことがありました。それは私があるテレビ局の人気キャラクターについて調べたときのことです。
そのキャラクターはお天気コーナーで気象予報士と一緒に出演しているのをよく見かけます。そしてAIが言うには、そのキャラクターの着ぐるみの中身は一緒に出演している気象予報士なのだそうです。
私はAIの言うことを読みながら、考えてしまいました。2人揃ってのお天気コーナーは合成映像なのか…その気象予報士はまずキャラクターの着ぐるみに入って別撮りでもしないことには、2人でお天気コーナーができないのでは?
ひとしきり考えた後に、やっと『そうだ、これはAIが言っていることだ。もしかしたら誤った情報かもしれない』と気が付きました。
気が付いたら急に疲れてしまいました。誤った情報を目にしたどころか、何だかバカにされたような気がしたのです。
私は騙されたと本気で怒る人
子どものころ、人に嘘を言い、相手が本気になって驚いた後に「嘘だよ~!」と笑って言うクラスメートがいました。一緒になって笑って「な~んだ、嘘だったんだ」と言う人もいましたが、私は笑えなかった。
『一瞬でも本気になった私の気持ちはおさまりがつかない、どうしてくれるんだ!』という気持ちだったのですが、AIの解答を読んだ私は、そのときと同じような気持ちになったのだと思います。
今回、私が調べたことは調べても調べなくてもどちらでも良いことです。そのキャラクターの情報が私の生活に絶対に必要ではありませんでした。それでも、誤りの情報を目にして本気になり、あれこれ考えてしまったことが忌々しいのです。
騙された自分が情けない、時間のムダだった、など苦々しい思いがあふれてきます。必要に迫られた人が調べたときに同じことが起こったら…と考えると、ちょっとどうなのよと思わずにはいられません。
だいたい、呼んでもいないのに勝手に出てこないで欲しい…せめて最後の方に「AIとしてはこんな情報もありますよ」と控えめに出てきて欲しいものです。
AIは貴重な存在とも思うけど
私の場合、ネットで調べたことは正しいと思ってしまいがちですが、それがそもそもいけなかったのかもしれません。
AIがまことしやかに本当のことに嘘を織り交ぜつつ提供してくれるのは、ネットの情報をあまり鵜呑みにしない方が良いと私たちに警鐘を鳴らしてくれているのかも…
こう思うと実はAIって、貴重な存在なのかもしれないですね。AIに情報を与えて成長させるのは人間だそうです。成長すれば誤りは減るのでしょう。私がバカにされたと怒ることもなくなるはずです。
しかし私は、それならちゃんと成長してから世に出てきて欲しいと思ってしまいます。
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