とても人気のあるブログなので、皆さんも読んだことあると思うかもしれませんが、とても心に残った記事があったので紹介したいです。
こちらのブログの紫苑さんは70代の独身女性で、年金は月5万円。この5万円でも生活できるだけでなく、人生を楽しむことができると、ブログを通して発信していらっしゃいます。
5万円生活に思うことは人それぞれ
このブログに、年を取ってから5万円しか予算のない生活は厳しい、そんな生活にならないように、自分は今から気をつけようと思うという趣旨のコメントが届いたそうです。紫苑さんはこのコメントについて、反面教師にしてくれてまったく構わないと言っています。
ブログを読んで、何を思うかはその人の自由だし、思いは人数分違ったものがあるはずですが、ある程度年齢を重ねないとわからないことはあると思います。
私はこのコメントを書いた人はまだかなり若いのではないかと思いました。自分の努力で、人生は絶対に変わると信じている方ではないでしょうか。
しかし、人生はままならないものです。私の周りにも若いときは才能もあり、努力もする人であったのが、ふとしたきっかけで転落し、還暦が近い現在、生活費にも事欠いている人がいます（紫苑さんはライターとしても活躍されているとのことですので、そんなことはないですが…）。
そんな人がもし、1ヶ月5万円で楽しく生活できると知ったなら、それは希望につながるのではないかと思います。
私にとっては心強い5万円生活
お金もあるに越したことはありませんが、なければないで何とかできる人の方がいざと言うとき、強いと思うのです。私も最近、自分が受け取れる年金受給額を知り、ショックを受けましたが、紫苑さんのような方もいる、と考えると何だか大丈夫なような気がしてきます。
年金だけが収入源となる年代になれば、どんな人でも多少は不安になると思います。私の母も長い間、病気に倒れた父の代わりに会社員として働き、年金保険料を収めてきましたが、実際に受け取る年金額は十分とは思えなかったようです。
母は生きている間中、金銭的な不安に苛まれていました。実際に給与によって年金保険料は増減します。そして年金保険料の多い少ないは、年金受給額の多い少ないに直結します。必死に働いてきた母の受け取る年金額は、やはり母を不安に陥れるものだったのでしょう。
私は決して母が努力不足だったとは思いません。母は自分にできることをすべてやったのだと思っています。それでも母が紫苑さんのように5万円で生活ができると思えたら、人生の最後は随分明るくなったのに違いありません。
ですから、紫苑さんの「五万円生活」は私にとってはパワーワードであり、人生をうまくくぐり抜けるためのライフハックでもあります。お金にとらわれずに生活できるとは、なんと自由で素晴らしいことでしょう！
お金に頼らない生活は大切
多分、コメントを書いた方も、年金を受給するような年代になれば、私のような心持ちに変わってくるのだと思います。世間ではいい大人とされている40代、50代になったとき、私もまさか今のような考えになるとは思いませんでしたから。
それに年金制度もまったく万全というわけではないと思います。私たちの祖父母世代が、保険料は少なく受取額は多かったのを考えると、現在は保険料の負担が増しているにもかかわらず、本当に年金を受け取れるのかがあやしくなっています。
自分が年を取ったときに、お金に頼れない状況になるかもしれません。そんなときにも、5万円あれば大丈夫、と思えれば切り抜けられそうです。やはり「五万円生活」はパワーワードだと言えるのではないでしょうか。
よろしくお願いします。
