農林水産大臣が変わり、備蓄米が2000円で店頭に並ぶようになるそうです。そんなことができるのかと、私は大変興味深くことの成り行きを伺っています。
つい先日、米を買ったら5kgで4680円…我が家は月に10kgは消費するので、痛い出費となっています。少しでも安く米が買えるなら嬉しいですが、安い米が店頭に並んでも、それが1度や2度のことでは困るな、とも思います。
やはり安定して手に入る米が手頃な値段であってほしいですね。それにしても、お米というものの不思議さを今ほど感じたことはありません。
最初から安くするつもりがなかった?
まず最初に備蓄米を放出するのに、入札制度であったということです。オークションのように、最も高値をつけた業者が落札するっていうことですよね。高値をつけて仕入れた米をそんなに安く売ってくれるわけがない、これは当然のことです。
つまり、今までは備蓄米を放出すると言ってはいても、国民のために米の値段を安くしようと考える政治家はいなかったということではないでしょうか。
それを今になって、さも画期的な策であるかのように入札制度を改めるというのが、私には不思議で仕方がありません。
実は今が適正価格?
次に不思議なのは、米は今が適正価格なのだという説です。生産者の皆さんの生活のためには、今までが安すぎたのだと言われれば、誰だってそうかもしれないと思います。
ただ、今まで米を安すぎる価格で売らざるを得なかったのは一体なぜなのでしょうか。これ、全部消費者のせいなのでしょうか。消費者は店頭に並んだ価格を受け入れるしかありません。安い米が並んでいたら、そちらを選んでしまうのも仕方がないと思います。
それを消費者が選ぶから、この値段で売るしかないのだ、と生産者の皆さんに圧力をかけたのは誰なのでしょう?高すぎる価格もダメだと思いますが、安すぎる価格も取り締まることはできなかったのか…と思います。
米を作るためのコストを回収して、なおかつ米を作るための意欲を失わないような価格で米を売る手伝いをするのが、政治の役割だと思うのですが。それをしないでいて、今になって実は今の価格が適正価格ですと言われても、納得できないです。
農家の皆さんを助けると思って、消費者は高い価格の米を購入するとしても、それで苦しくなった家計を助けてくれる人はいません。あたかも消費者にも責任があるかのような言い方はしないで欲しいです。
早く米騒動が終わって欲しい
5kg2000円台は無理があるとしても、今の5000円に届く勢いの価格は日本人の米離れを促すだけだと思います。現に我が家でも夕食に米意外のものが登場する機会が増えました。5kg3500円くらいで何とか手を打つことはできないでしょうか。そして何よりも、価格が安定して欲しい。
米を購入するときに『前回買ったときよりも1000円も値上がりしている…』と毎回思うのはとてもストレスになりますから。
早くこの事態が収束して欲しいですが、さてどうなることか…実家の母がもし生きていたら、今の事態を見てどう思うでしょうか。まるで終戦直後みたい、と言うような気がします。本当に私が生きているうちに、米や卵に苦労する日が来るとは思ってもみませんでした。
米の不思議を味わいつつ、価格の安定を待ちたいです。


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