私は55歳、そろそろというかかなり健康のことは気になるお年頃です。
でも、健康診断はかなり適当に受けています。というか、あまり受けていない…
これには4年前に亡くなった母の影響があります。
母は真面目な人で、健康診断は毎年受けていましたが、年齢とともに体の不調を訴えることが多くなりました。母は昭和11年生まれだったので、それも当然と私は思っていたし、母自身もそうだったのかもしれません。
特に腰が痛いということが増えていましたが、私は母に「年だもん、仕方ないよ」というばかりでした。病院へも行ったようですが、そこでも同じことをいわれたようです。
ただ、同じ時期に母は血尿が出る、ともいっていました。血尿が出るのに、痛みがまったくないといっていました。それについては私も1度よく検査をしてもらった方がよいのではないか、といいました。
腰痛とガンはすぐにつながる?
私の中では腰痛と血尿が結び付くことはありませんでしたが、もしかするとそれが母の寿命を縮めたのかもしれません。しばらくして母は歩くこともできなくなりました。
最初に整形外科に入院した母は、どこも悪いところはないと、1カ月ほどで退院させられ、自宅で療養しました。私が通って家事などをしていましたが、痛みはひどくなる一方でした。
私が無理やり母を総合病院へ連れて行ったときには、どこが原発だかわからないほどのガンに侵されていました。
寿命があったら困るので、健康診断を受けましょう
8月に痛みを訴えていた母は、その年の11月には亡くなってしまいました。
健康診断を受けても、ダメなときはダメなんだと私は実感してしまいました。まだ寿命がある人は周りの誰かが、腰痛からガンを疑ってくれるのかもしれません。母にはその寿命がなかったのでしょう。
家族以外の誰かの目があれば、母はもう少し生きることができたのかもしれません。
毎年8月のお盆のころになると、母のことを思い出します。
「どうせ治らないから、病院には行きたくない」と文句をいう母を無理やり車に乗せた自分のことも。でも、やっぱり健康診断は受けた方がよいですよね。まだ寿命があるか、ないかは誰にもわからないですから。